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自ら声をあげた性暴力サバイバーたちを追ったドキュメンタリー『声をあげるということ-性犯罪 刑法改正の記録-』がシネ・ヌーヴォでも公開!

2026年10月5日

©2026 Tokyo Video Center

 

性犯罪事件で相次いだ加害者に有利な判決を受け、声をあげ、語り始めた被害者たちを、2019年から5年をかけて記録し、映し出していく『声をあげるということ-性犯罪 刑法改正の記録-』が10月10日(土)より大阪・九条のシネ・ヌーヴォでも公開される。

 

映画『声をあげるということ-性犯罪 刑法改正の記録-』は、勇気をもって声をあげた性暴力サバイバーたちの闘いを5年にわたり記録したドキュメンタリー。2019年、日本各地で相次いで出された4件の性犯罪の無罪判決。女性が抵抗できない状況にあったと認めながらも「同意したと勘違いしていた」「女性による明確な抵抗がなかった」「抵抗できたはずなのにしなかった」など、加害者に有利な判決が繰り返された。性暴力の被害者がないがしろにされ続ける状況を「これ以上見過ごすことはできない」と立ち上がった人々は、自らの悲しみや怒り、苦しみについて自分の言葉で語りはじめる。実父からの性加害によるトラウマやPTSDに苦しむ女性たち、職場での度重なるセクハラに抗うことができなかったシングルマザー、制度の想定からこぼれ落ちてきた性的マイノリティの人々の被害、男性の被害者など、それまで言葉にされることのなかった現実が少しずつ共有され、全国へ拡大していく。その声は大きなうねりとなり、2023年の刑法改正へと社会を動かすことになる。監督は、数多くのテレビドキュメンタリーを手がけてきた濱地咲季さん。2019年から性犯罪に関する刑法改正に取り組む人々を取材してきた濱地監督が、ドキュメンタリー番組の放送を経て、闘いの記録を長編映画として残すことを決意し、さらに取材を重ねて本作を完成させた。

 

©2026 Tokyo Video Center

 

映画『声をあげるということ-性犯罪 刑法改正の記録-』は、10月10日(土)より大阪・九条のシネ・ヌーヴォでも公開。なお、10月10日(土)10:00の回の上映後、上方平和教育研究所共同代表の平井美津子さんを迎えトークショーを開催予定。

自身の中で、自ら声をあげたことがあっただろうか…と思い出してみた。そこで、想起したことといえば、中学生の頃に書いた”人権作文”だった。自らが受けてきたいじめの経験を、ひたすら書き綴っていた。その内容は、まず担任の先生に読まれるわけだ。そこで、コンクールの候補になるか、と見定められる。どの先生が候補に選んだか、も未だに憶えていた。捉え方は人それぞれだが、複雑な気持ちになってしまう。自らの経験を文字に起こすことだけでも十分に勇気が必要だ。だが、本作では、実際に自らの経験を公衆の場で語った方々の姿が映し出される。大衆を前にして、自らの辛い経験を打ち明けることにどれだけの力が必要だっただろうか、と考えずにはいられない。しかし、声をあげたことで、多かれ少なかれ社会に影響を与えることが出来るはずだ、と願わずにはいられなかった。本作で取り上げられる性犯罪の無罪判決には憤りを隠さずにはいられない。なぜ被害者の感情を想像したとは思えない判決を加害者に下すことができるのだろうか。想像することが罪だと思っているのだろうか、と疑ってしまう。だが、この声は、次第に大きなうねりとなっていき、2023年には、刑法改正へと社会を動かすことになった。とはいえ、課題がまだまだあることも現実だ。そして、自らをも省みる内容にもなっており、真摯に向き合って作られた作品だと受けとめている。本作が伝えようとしていることを、真摯に見つめ、自分自身のこととして考えるきっかけになってほしい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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