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ヨット世界一周レース描くコリン・ファース主演作『喜望峰の風に乗せて』がいよいよ劇場公開!

2019年1月9日

(C)STUDIOCANAL S.A.S 2017

 

単独無寄港世界一周ヨットレースに挑むことになったアマチュアセーラーを待ち受ける過酷な運命を描く『喜望峰の風に乗せて』が、1月11日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『喜望峰の風に乗せて』は、実話をもとに描いた海洋冒険ドラマ。1968年、イギリス。ヨットによる単独無寄港世界一周を競うゴールデン・グローブ・レースが開催された。華々しい経歴を持つセーラーたちが参加する中、航海計器の会社を経営するビジネスマンであるドナルド・クロウハーストが名乗りをあげる。アマチュアの果敢な挑戦にスポンサーも現われ、家族や周囲の期待に押されながら出航するドナルド。そんな彼を待ち受けていたのは、過酷な自然と耐え難い孤独、そして自分自身の思いがけない行動だった…

 

本作では、『博士と彼女のセオリー』のジェームズ・マーシュ監督が『英国王のスピーチ』のコリン・ファースを主演に迎え、『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズ、『ワンダーウーマン』のデビッド・シューリスが共演。

 

映画『喜望峰の風に乗せて』は、1月11日(金)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸などで公開。

吃音の英国王の姿を見せたかと思えば、殺されたと見せかけてどっこい生きてるスーパースパイにもなる。真面目だけれど少し不器用で、困難の渦中に巻き込まれつつも頑張ってしまう。コリン・ファースは、愛すべき実直な英国ジェントルマンの役が良く似合う。今回の役柄は、これまでになく等身大の人物で、家族の事をいつも大事に想う自営業のお父さん。挑むは世界一周の大航海レース。他の参加者はガチ勢の強者ばかり。ちょっとパパ、どちらかといえばインドア派の発明家だけど、過酷なレースに出て大丈夫?と、レース開始前から危なっかしいが、ハラハラしつつも「コリン頑張って!」と応援せずにはいられない。そんな夫を支える妻役であるレイチェル・ワイズがこれまたとても美人。愛する夫の帰りを待ち続ける、強く輝くような美貌に見惚れてしまう。コリン・ファースが実はもうすぐ60代であることに驚くが、レイチェル・ワイズが50歳近いというプロフィールも二度見してしまう。

 

本作の舞台、ゴールデン・グローブ・レースの航行距離は、順調に進んでも約50,000Km(30,000マイル)。赤道の一周が約40,000Kmなので、地球を横方向に一周するよりさらに長い距離。「喜望峰」はこの長い道のりの第一コーナーにあたる。スタート地点のイギリスを出発し、アフリカ大陸に沿って南下して、その端の喜望峰で東に曲がれば、そこからは延々とひたすら真っ直ぐに進んで、世界を一周してまた同じ場所へと帰ってくる。

 

観る前に原題「Mercy」の意味は知っておくべき。これは、困難な状況で慈悲を願ったり、罪を犯した者が赦しを請うたりする、神に祈って「救い」を求める意味で使われる言葉。劇中の重要な場面で出てくる「マーシィ」というセリフを、誰がどんな気持ちで語るのか、想いを受け止めて欲しい。そして、劇中に流れる美しい曲の数々をヨハン・ヨハンソンが作曲。昨年に亡くなった彼の遺作の一つとなった。エンドロール曲では、コリンの大航海の余韻にも浸りつつ、追悼の意を表して心の中で厳かに拍手を送って頂きたい。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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