Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

怪物刑事が新種薬物事件の背後でうごめく新たな強敵達と戦う『犯罪都市 NO WAY OUT』がいよいよ劇場公開!

2024年2月20日

©ABO Entertainment presents a BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A. ENTERTAINMENT production world sales by K-MOVIE ENTERTAINMENT

 

マフィアも恐れる刑事が、ある事件にかかわる日本のヤクザの情報を掴む『犯罪都市 NO WAY OUT』が2月23日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『犯罪都市 NO WAY OUT』は、型破りな刑事が犯罪組織と壮絶な戦いを繰り広げる人気クライムアクションシリーズ第3弾。7年前のベトナムでの凶悪犯一斉検挙に関わった怪物刑事マ・ソクトは、ソウル広域捜査隊に異動し、ある転落死事件を捜査していた。そして捜査を進める中で、事件の背後に新種の合成麻薬と、日本のヤクザが関わっているという情報を掴む。一方、ヤクザの一条親分は、麻薬を盗んだ組織員達を処理するため、「ヤクザの解決屋」と呼ばれる極悪非道な男リキを、極秘裏にソウルへ送りこむ。さらに汚職刑事のチュ・ソンチョルが消えた麻薬の奪取を目論んでおり、マ・ソクトはリキ、チュ・ソンチョルという2人の凶悪な敵を相手に、三つどもえの戦いを繰り広げる。

 

本作では、主人公マ・ソクト役を『エターナルズ』『新感染 ファイナル・エクスプレス』のマ・ドンソクが演じるほか、リキ役を青木崇高、ソンチョル役を『神と共に』シリーズ、ドラマ「秘密の森」のイ・ジュニョクが演じ、ヤクザの親分役として國村隼が顔をそろえる。

 

©ABO Entertainment presents a BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A. ENTERTAINMENT production world sales by K-MOVIE ENTERTAINMENT

 

映画『犯罪都市 NO WAY OUT』は、2月23日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。また、3月1日(金)からは、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋でも公開。

パンチの音だけで、それが誰か分かる俳優はいるだろうか?いや、いない。そう、あの男以外には!
というわけで、マ・ドンソク演じる我らがマ・ソクト刑事は、今回もボクシング仕込みの重機のようなヘビーパンチで、悪党どもを文字通りなぎ倒す。ドンソク兄貴はHPも高いので、一般人なら即死するようなダメージでも「痛ぇじゃねえか!」と割と大丈夫そうで、すぐ相手を殴り返す。格闘ゲーム風の体力ゲージ表示が一本も減っていないのが見えるようだ。

 

本作での新たな闘いは、韓国の汚職刑事たちと日本のヤクジャことヤクザ一家との三つ巴だ。韓国語には、日本語のザ行「さじずぜぞ」に相当する発音がないため、近い音として「ジャ」が発音される。「ありがとうございます」が「ありがとうごジャいます」になる、といった風。これはどちらの言語が良いとか正しいということではなく、言語の発音体系が日本語と韓国語で異なるため、双方に不得手な発音があるという話である。私も苦手だが、日本人でも英語の「r」や「th」の発音が出来ない人が多い、という具合だ。そのヤクジャたちが、どチンピラ口調で日本刀を振り回す。おんどりゃぁやっちまえ!と、かちこみかちこまれる大乱戦。「もしかしたら本当は現実にはこんなヤクザはいないのでは?」という気もするが、映画やゲームでおなじみの極道キャラのイメージ通りなので問題ない。我々が見たいヤクザはこれなのだ。

 

主要キャラには日本の演技派キャストを起用しているため演技のレベルは高く、外国映画にありがちな「変な日本語」は主な会話では全く出てこない。組長の国村準は『哭声/コクソン』での悪魔に変貌する姿の印象が強過ぎて、もしやこの人が一番強いラスボスなのでは!?という警戒が怠れない。実働部隊リーダーの青木崇高は、日本刀での近接戦闘がとにかくカッコ良い。拳銃を持つ相手に、狭い室内では不利なはずの長物でザコキャラたちを次々と退場させていく。すでに瀕死の相手へのトドメも欠かさないバトルスタイルで、オーバーキルのボーナス点数がカウントされるのが見えるようだ。近年の海外作品では、『ジョン・ウィック』シリーズや『ブレット・トレイン』等、日本のヤクザは日常的に日本刀を振り回していていつでもどこでも無法地帯な戦闘員という、適切に誇張されたイメージが全世界に広まっていて嬉しい限りである。

 

1作目から、朝鮮族、中国系マフィア、そして日本のヤクザとアジア各国の悪を殴り倒してきたドンソク兄貴だが、世界にはまだまだ悪い奴が後を絶たないので、さらなる続編を期待したい……と締めくくろうとしたら、早くも次の続編「犯罪都市4」の情報が解禁され始めている。韓国では2024年上期に公開予定とのことで、まだまだこのシリーズを楽しめそうなのが嬉しい。マ・ソドク刑事は帰ってくる。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts