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禁断の狩猟世界!動物を合法的に殺すトロフィーハンティングの実態に迫るドキュメンタリー『サファリ』京阪神で公開!

2018年2月2日

(C)Wien 2016 Ulrich Seidl Film Produktion ARTE G.E.I.E. Danish Documentary WDR

 

アフリカ諸国の一大観光資源となった、毛皮や頭部だけを目的に動物を狩猟するレジャー[トロフィーハンティング]を題材にしたドキュメンタリー『サファリ』が、関西の劇場で2月3日(土)より公開される。

 

本作の監督を務めたウルリヒ・ザイドル監督は、『パラダイス:愛』『パラダイス:神』『パラダイス:希望』の3部作が、それぞれカンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭、ベルリン国際映画祭のコンペ部門に選出される偉業を成し遂げたオーストリアの鬼才。監督の新作が日本で公開されるのは、3部作以来4年ぶりとなる。

 

映画『サファリ』は、野生動物を狩猟するトロフィー・ハンティングに密着したドキュメンタリー。アフリカの草原で群れをなすインパラ、シマウマ、ヌー、キリンなどの野生動物たち。そうした動物を嬉々として撃ち、狩猟するハンターたち。値段が付けられた野生動物を殺すことを趣味や娯楽とするオーストリア人とドイツ人のグループ、彼らを草原へと案内するナミビアのリゾートホテルのスタッフ、そして彼らが狩猟した動物の毛皮を剥ぎ、余った肉を食べる現地人。そんな人間たちの姿をカメラが肉薄していく…

 

映画『サファリ』は、2月3日(土)から、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開。また、京都・烏丸の京都シネマで5月公開予定、神戸・元町の元町映画館で近日公開予定。

狩猟するハンター達をカメラで捉えた映像に圧倒される。冷静に考えれば、ハンター以外にも撮影スタッフ含め複数人はいるはずなのに、見事にターゲットを狙い撃つ。距離感を充分に配慮した撮影だと気づく。その手法により、どこに獲物がいるかは明確には映し出さないが、緊張感をより一層際立たせた。

狩猟やその後の生々しい映像の合間にはハンター達のコメントが挟み込まれている。狩猟に対する考えを聞くと、既存の動物愛護に対する考え方や価値観が覆されてしまう。人間の本質的な欲望に対して考えさせられる。動物と人間と地球の未来について一考する作品のひとつとなった。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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