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決闘の果てに落ちる恋と復讐劇を描く『復讐は私にまかせて』がいよいよ劇場公開!

2022年8月17日

(C)2021 PALARI FILMS. PHOENIX FILMS. NATASHA SIDHARTA. KANINGA PICTURES. MATCH FACTORY PRODUCTIONS GMBH. BOMBERO INTERNATIONAL GMBH. ALL RIGHTS RESERVED

 

喧嘩に強い男性と、伝統武術の使い手の女性が、愛し合うがゆえに招いてしまった悲劇の連鎖を描く『復讐は私にまかせて』が8月20日(土)より全国の劇場で順次公開される。

 

映画『復讐は私にまかせて』は、インドネシア発の異色恋愛アクション。ケンカなら誰にも負けないアジョ・カウィルは、過去のトラウマを引きずりEDに悩んでいた。そんなアジョが出会ったのが、伝統武術のシラットを駆使する女ボディガードのイトゥンだった。2人は激しい決闘の末、恋に落ちる。EDのアジョはイトゥンを幸せにできないのではと悩むが、イトゥンのピュアで一途な愛によって2人は結ばれ、穏やかで幸せな時間が流れる。しかし、アジョはイトゥンと幸せな結婚生活を送るため、裏社会の殺しの依頼を引き受けてしまう。[配給:JAIHO]

 

本作は、インドネシア映画界の俊英エドウィンが監督を務め、『トウキョウソナタ』『岸辺の旅』等の黒沢清監督作品や、『南極料理人』『わが母の記』等を手がけた芦澤明子さんが撮影を担当。マルティーノ・リオ、ラディア・シェリル、ラトゥ・フェリーシャ、レザ・ラハディアンらが出演した。

 

(C)2021 PALARI FILMS. PHOENIX FILMS. NATASHA SIDHARTA. KANINGA PICTURES. MATCH FACTORY PRODUCTIONS GMBH. BOMBERO INTERNATIONAL GMBH. ALL RIGHTS RESERVED

 

映画『復讐は私にまかせて』は、8月20日(土)全国順次ロードショー。関西では、8月20日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場、9月2日(金)より京都・九条の京都みなみ会館、9月10日(土)より神戸・新開地のCinema KOBEで公開。

インドネシアのアクション映画と云えば、近年では『マルリナの明日』を思い出す。インドネシアならでは西部劇として、ナシゴレン・ウエスタンと呼ばれた。未亡人の復讐劇として、インドネシアの女性自立への兆しが描かれている。本作では、東南アジアで行われる伝統的な武術であるシラットに長けた女性イトゥンが登場。柔軟な動きを駆使して相手を巧みに倒していく姿に圧倒されながら、その雄姿をずっと観たくなってしまう。相対するは、或る出来事によってトラウマを抱え勃起不全になってしまった気性の荒い無鉄砲な若者アジョ。お互いの強さから惹かれ合い、結婚にまで至るのはおもしろいが、その後の人生も波乱万丈。アジョのトラウマを打破すべくイトゥンは周囲にいる人物から協力を得ようとするが上手くはいかず、負の連鎖を起こしてしまう。暗にインドネシアにおける女性のいきづらさを描いているようでもあった。さらには、”復讐の女神”と捉えられる幽霊のような女性も登場し、インドネシアならではの土着な文化を基にした展開も描かれていく。様々なバイオレンスシーンも描きながら、あくまでラブストーリーとして成立している本作、じっくりと堪能してもらたら。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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