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堺の力が詰まった映画を皆さんで盛り上げてください…『嘘八百 なにわ夢の陣』佐々木蔵之介さんと脚本の今井雅子さんを迎え舞台挨拶開催!

2022年12月23日

“骨董コンビ”が秀吉のお宝の中でも所在不明の幻の品を狙い、カリスマアーティストと財団、謎の美女と対決する『嘘八百 なにわ夢の陣』が2023年1月6日(金)より全国の劇場で公開される。12月23日(金)には、大阪・堺のTOHOシネマズ鳳で堺市特別試写会が開催され、佐々木蔵之介さんと脚本の今井雅子さんを迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『嘘八百 なにわ夢の陣』は、中井貴一さんと佐々木蔵之介さん扮する古物商と陶芸家がだまし合いの大騒動を繰り広げるコメディ「嘘八百」シリーズの第3作。空振りばかりの古美術商・小池則夫と、うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔コンビの前に、豊臣秀吉の出世を後押ししたと言われる7つの縁起もの「秀吉七品」の中でも、唯一所在不明だった茶碗「鳳凰」の存在がちらつく。手にすれば一獲千金の幻のお宝となる「鳳凰」をめぐり、開催間近の大阪秀吉博や、TAIKOHと名のるカリスマ波動アーティスト、謎の美女なども絡み合う騙し合いが繰り広げられ、小池・野田のコンビ分裂の危機にまで発展する。小池役の中井さん、野田役の佐々木さんをはじめとするシリーズおなじみのキャスト陣に加え、カリスマ波動アーティスト・TAIKOH役で安田章大さんが出演。監督をドラマ『全裸監督』で知られる武正晴さんが務め、脚本をドラマ『失恋めし』の今井雅子さんとNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の足立紳さんが担当するなど、前作からのチームが手がけた。

 

今回、上映前に佐々木蔵之介さんと今井雅子さんが登壇。堺への愛情がたっぷりと伝わってくる舞台挨拶が繰り広げられた。

 

「嘘八百」シリーズの3作目となり、佐々木さんは「シリーズ化できる作品はそうそうない上に、コロナ禍で映画を作れるという喜びで皆が嬉しくて一生懸命に作りました」と嬉しそうだ。今井さんは「1作目が堺で始まり、第2弾は一旦京都、また今回は堺ロケが凄く多いので、帰ってきた感じがあります」と思い入れがある。堺について、佐々木さんは「1作目は16日間で堺で撮ったんですけど、3時頃に叩き起こされて、寒い中で、お弁当が出てきたら御飯が凍っていた。寒い中のロケをして、夜気絶して、また朝起きる」と壮絶な日々を振り返り、まだ堺をじっくりと周っていなかった。今作では、30日間のロケとなり「どこに餅屋さんがあって、どこにうどん屋さん、お蕎麦屋さんがあって。どこに銀シャリが美味い御飯屋さんがあって。どこにお肉屋さんがあって。どこにワークマンがあって…」とかなりのエリアを周っている。他にも、堺市役所の屋上にも訪れたり、レンタサイクルを借りて武家屋敷を訪れたりした。だが「それでも、まだ足りなかったです」と満足していない。普段、ロケになると様々な場所に行っており「まだ宿題が残っているので…」と今後も楽しみにしている。堺親善大使である今井さんは「堺は様々な顔がある。広いので歴史もありますが、今ドンドン新しく変わってきています。私が育った泉北ニュータウンは56年を超えているので再生してきています。おもしろい街です。帰る度に発見があります」と説明。まだまだロケ地もあり「他の映画でも是非来てください」とアピールした。

 

また、堺と陶芸の関係について、今井さんは「秀吉や信長が刀狩令で、堺の御宝を召し取った。陶芸も縁が深い」と述べ「千利休がいましたから、秀吉好みの器は堺で生まれているはずなんです。空襲で焼けているんですけども」と解説。堺で本作の第1弾を撮ることになり「利休でやろう」と挙がり、器を題材にしている。佐々木さんは本シリーズから陶芸家の役を演じるようになり、今回で3回目を迎え準備期間は、鎌倉にある先生の工房に通うと同時に合宿と称して泊まりがけで修行することに。陶芸家を目指した理由や現在の喜びや苦労について聞いたり、佐々木さんが演劇を始めた理由を話したりしながら「土に触れる、という物理的な長さもあったんですが、先生と話していく中で佐輔の大きな役作りになったかな」と顧みた。今井さんは役者との共通点を見出しており「無いところから価値のあるものを生み出す気迫や熱量が凄い。初回の時から腕を上げられていますよね。潰し方も上手ですね」と讃え、佐々木さんは「格闘しないとあきませんからね。一発で出来たらあかん。器は焼いてみたらこんな色だった、と自分の思い通りにならなかったこともあるからおもしろい」と語る。

 

最後に、今井さんは「今回、堺が沢山映っていますので、皆さんも知っている場所もいっぱい出てくると思うんですけど」と伝え、さらに「 陶芸家の 昼馬和代さんや岡本健さん、佐々木さんの先生である檀上尚亮さんの3人に沢山の器を焼いて頂いています。音楽の富貴晴美さんも堺出身です。アイデアを下さった堺市博物館の矢内一磨さん、塚地さんが演じた役のモデルですね。堺の力が沢山入った映画です」とアピール。佐々木さんは「あたたかく堺の方に迎えて頂いた。こんなに堺で豊かに仕事させて頂いた」と感謝の気持ちを伝え「まだまだ宿題があるんです。是非、堺の皆さんがまず盛り上げて頂いて、助けて頂いたら、また来れるので。堺のパワーを是非。お正月映画なので、御家族で観て頂ける楽しい映画です」とお願いし、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『嘘八百 なにわ夢の陣』は、2023年1月6日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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