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国内物件のほとんどが事故物件となった近未来の日本を舞台にした『日本で一番恐くない間取り』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2024年7月9日

不景気に伴う死亡率の上昇で、事故物件が急増する中、残された一件の普通の物件を手に入れるためにエスカレートする争奪戦を描く『日本で一番恐くない間取り』が7月13日(土)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『日本で一番恐くない間取り』は、国内にある物件のほとんどが事故物件となった近未来の日本を舞台に、最後の無事故物件をめぐるバトルを描いた異色ドラマ。少し先の未来の日本。不景気が続いたことにより死亡率は上昇し、それにともなって事故物件の数は増加した。その結果、国内の物件はすべてが事故物件となり、「普通の物件」は一件を残すのみとなっていた。そこに住むフリーターの山田は、その価値にまったく無頓着に暮らしていた。そんな山田を家から追い出すため、幽霊アレルギーの富豪である富良野は管理会社の根津と手を組みさまざまな計画を企てるが、山田は一向に部屋から退去することはなかった。富良野と根津の計画は、霊能力者や殺し屋までをも巻き込み、さらにエスカレートしていくのだが…

 

本作では、主人公の山田役を『グリーンバレット』『黄龍の村』など阪元裕吾監督作品常連の大坂健太さんが演じる。監督は『温泉しかばね芸者』『女囚霊』の鳴瀬聖人さんが務めた。

 

 

映画『日本で一番恐くない間取り』は、関西では7月13日(土)より大阪・十三のシアターセブンや神戸・新開地のCinema KOBEで公開。

事故物件とは、売買物件や賃貸物件といった不動産の物件で、本体或いは共用部で何らかの原因で前居住者が死亡した経歴のあるものを指す。誰かが住んでいた場所に別の誰かが住んでいくことになるので、過去を遡っていくと、誰かが亡くなったことがある可能性はいくらでもある(事故物件になった後に別の誰かが住むことで帳消しになる、と説いた映画『ルームロンダリング』もある)。今作では、長年の不景気による死亡率上昇によって事故物件が増加し、最終的に残ってしまった唯一の「普通の物件」を巡るストーリーが展開されていく。この着眼点はおもしろい。国内のほぼ全てが事故物件であるならば、気にし過ぎても仕方がない。とはいえ、第六感が強過ぎる方にとっては喉から手が出るほどに「普通の物件」が欲しくなるわけだ。となれば、不動産会社にとっては、「普通の物件」を買い取り、必要としている方に高値で売却したいわけだが、居住者にとっては迷惑な出来事である。この攻防をおもしろおかしく見せてくれるのが本作だ。ホラー映画と思ってみたら、物件にまつわるコメディとなり、最終的には命の尊さを表現する人間ドラマ!?へと展開していく。観る者によっては掘り出し物になるかもしれない今作、怖がらずに楽しんでみてはいかがでしょうか。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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