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無茶苦茶な映画が出来てしまった…!『ファミリー☆ウォーズ』阪元裕吾監督や多数の出演者を迎えトークイベント開催!

2018年8月26日

毎年、夏に東京で開催されている「ホラー秘宝まつり」が、今年は大阪・十三のシアターセブンで「夏のホラー秘宝まつり2018」として同時開催。開催2日目には『ファミリー☆ウォーズ』を上映し、阪元裕吾監督や多くの出演者を迎えてトークイベントが開催された。

 

映画『ファミリー☆ウォーズ』は、実際に起こった事件から阪元裕吾監督がインスパイアを受け、認知症の祖父がきっかけとなり巻き起こる一家の崩壊を描いた。祖父、父親、母親、長女、次女、長男、次男の7人で暮らす福島家は、誰の目にも幸せそうな家族だった。しかし、ある時から祖父の伸介が認知症を発症。運転中に子どもをひき殺してしまう。さらに、その死体を家に持ち帰ってきたことから、周囲の人々を巻き込んだ福島家の殺し合いが始まる…

 

満員完売御礼の状態の中、上映後には拍手が沸き起こった。舞台挨拶はイベントホールに場所を移して開催。阪元裕吾監督と安田ユウさんが感謝の挨拶を行い、関西で撮影された本作の出演者を順に紹介していった。

 

まずは、海道力也さん、うみのはるかさん、土許麻衣さんが登壇。父親役の海道さんは「ここはイベントでよく登壇しており慣れていますが、こんな大勢のお客さんを見たことないので無茶苦茶嬉しいです」と挨拶。母親役のうみのさんは「大きな声で怒るシーンが沢山あり、怒りのエネルギーはこんなに消耗するとした。お母さん達が日頃思っていることが映画でも伝わっていたら」とメッセージを込める。長女役の土許さんは、普段はアイドル(月蝕GISELLe21)と役者として活動しており、東京から今回の為に来て満席に感激した。海道さんは脚本を読んで「お父さんとして家族愛を全面的に出したらいいかなと思った。でも、東京での舞台挨拶後に、お客さんから”お父さんが一番悪いやん”と言われ…悲しかった」と告白。うみのさんは遠隔通信で台本読み合わせを行ったが「背後でリアルなファミリー☆ウォーズが起こっていた。世の中のお母さんはこんな感じでストレスが溜まっていくんだ」と目の当たりにした。土許さんは、東京から来て初日は緊張していたが「私以外はほぼ関西の方だったにも拘わらず、皆優しい方で良い現場でした」と打ち解けられた。

 

次に、上のしおりさん、藤井愛稀さん、片山直樹さんが登壇し、それぞれ自己紹介をしながら感謝の気持ちを伝える。片山さんが演じた次女の親友の彼氏は、当初は役自体がなかったが、気分悪い台詞を言ってもらうために作られた役。片山さんは坂元監督の映画には何度か出演しており「アドリブで自由に演じさせて頂くことが多い。今回はリクエストを受け、自分の引き出しから頑張った。現場は楽しく、ひっちゃかめっちゃか出来たので、楽しかった」と懐かしむ。次女の親友役を演じた藤井さんはオファーを受け「次女が学校に来ないから心配して毎日やってくる子だと聞いていた。脚本を読み、普通の友達ではないと発覚して、心が痛くなった」と打ち明ける。

 

さらに、辻凪子さん、鳴瀬聖人さん、林夏輝さんが登壇。おじいちゃんに娘を轢き殺された母親を演じた辻さんは「今日は実の親が来ている。親には見せれない映像は忘れて頂きたい」と正直に話す。映画監督である鳴瀬さんは、現場でも阪元監督にシーンを提案。他の出演者より年下である林さんは、阪元組ではスタッフと役者を担い、リアルな舎弟となった。なお、阪元監督自身も出演しており「虫や蛇のようなものが苦手で、撮影は大変だった」と振り返る。安田さんは「初めて落ち着いた役をやらせてもらった」とコメントすると、周囲からは疑いの目が向けられながらも、加えて「カナザワ映画祭2017で俳優賞を頂いた『』はぶっ飛んでいる役だが、ぜひ観てもらいたい」ともう一つの上映作品も推薦。

 

他にも、井上雅貴さん、でん一徳さんが登壇。井上さんは、先程までシアター内でお客さんとして鑑賞し「一緒に観て笑わせて頂きました。私はマニアックな役柄だが、アドリブ満載でアイデアも提案した。監督もOKしてくれ演じやすい現場」と大満足。でんさんは「阪元監督とは『ハングマンズノット』以来。今後も多様なジャンルの作品を撮りそうだ」と期待を寄せた。

 

最後に、田中義則さん、能塚昌幸さんが登壇。おじいちゃん役の田中さんは「海道さんのお声がけで参加させて頂きました。私ごときがこのような場所に立っているのは非常に申し訳ない」と恐縮しながらも「この作品の台本を貰った時、これが本当に映像になるのか、とビックリした。変なこともやれと言われるし、妻にも言っていない」と告白する。隣人役の能塚さんは「役者でもない素人で、阪元監督の同級生。雑談の流れで出演した」と明かすと、阪元監督は「脚本にもいなかったキャラクターで、最終稿にも存在しない。突然来てもらい、オールアドリブで演じてもらった」と述べた。だが、安田さんから「小林勇貴監督と入江悠監督に”この子は凄い”と言わしめた」と絶賛。能塚さんは「何も決めず、格好だけを決めて、2日間は予定通りにいかなくとも、苦労しながら演じた」と振り返った。田中さんは劇中でちゃぶ台返しを行うが「思い切りやってくれと言われたが、意外と重く、ひっくり返せず傾けただけに終わったのが心残り。他所の家借りて撮っているのに申し訳なかったが、合宿して参加させてもらっていい経験となった」と懐かしむ。能塚さんは、本作について「お笑いポイントがあるので、意外と分かった上で観ると、その瞬間から笑ってしまう。何回も観ると意外とそういうところがおもしろいかもしれない」とリピーターとしての楽しみ方を提案した。

 

ゲスト全員の挨拶後、最後に阪元監督は「無茶苦茶な映画が出来てしまって賛否両論あると思いますが、面白いと思った方はSNSに書いて頂いてこれからもっと盛り上げていけるように」とお客さんにお願いするとともに「[夏のホラー秘宝まつり2018]終了後も好評だったら上映がさらに続く。安田くんの怪演がさらに観れる『ハングマンズ・ノット』というシンプルに評価の高い暴力映画もぜひ」と思いを込め、感謝の気持ちとともに舞台挨拶は締め括られた。

 

夏のホラー秘宝まつり2018」は、大阪・十三のシアターセブンで9月7日(金)まで開催。『』『ハングマンズ・ノット』『怪談新耳袋Gメン冒険編 前編』『怪談新耳袋Gメン冒険編 後編』『心霊ツアーズ』ら新作に加え、旧作の『ジーパーズ・クリーパーズ』が日替わりで上映される。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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