実際の映画スタッフたちもキャストに起用し、映画制作現場を描く群像劇『ダイナマイト・ソウル・バンビ』がいよいよシアターセブンで公開!
低予算で長編製作に挑む若手監督の作品本編とメイキングが同時進行で展開していく『ダイナマイト・ソウル・バンビ』が1月2日(月)より大阪・十三のシアターセブンで公開される。
映画『ダイナマイト・ソウル・バンビ』…
インディペンデント映画界で頭角を現した若手監督の山本は、プロデューサーの天野に見出され、低予算の長編映画「ダイナマイト・ソウル・バンビ」を制作することに。仲間のスタッフやキャストたちとともに意気込む山本は、プロチームとの合同で撮影を開始。その様子を、メイキング映像を任された山本の先輩監督・谷崎のカメラが記録していく。
本作は、映像制作チーム「シネマ健康会」の代表を務める松本卓也監督が、メイキング映像と本編映像を同時進行させながら描いた群像劇。架空の映画監督である山本役を松本監督が自ら務め、キャストには本物の映画スタッフたちも起用。映画制作の現場を切り取りながら、趣味と仕事の違いについて、そして周囲に翻弄されて自分を見失っていく男の姿を、皮肉を込めて描き出す。
映画『ダイナマイト・ソウル・バンビ』は、1月2日(月)から1月6日(金)まで、大阪・十三のシアターセブンで公開。
キネ坊主としては、5年前の独立クラウドファンディングをしていた頃から掲載させて頂いていた本作。2017年10月に撮影され、2年弱の編集期間を経て、2019年から世界各地の映画祭に出品され、ようやく大阪でも公開される。低予算長編映画な「ダイナマイト・ソウル・バンビ」という作品を、仲間とともに撮影する自主映画監督の姿を松本監督自らが演じ、さらには実際の映画スタッフもキャストとして参加し、メイキング映像と本編映像を交えて映し出すので、おもしろいメタ構造が成されていた。自主映画作品を撮ってきた中での経験や知り合いの監督から聞いたエピソードを存分に盛り込んだのかな、と想像してしまう。自主映画の限界に挑戦しているようにも思えるリアリティが今作には込められていた。ストーリーの黄金律に沿っているところはあるが、やはり松本監督ならではのエモーショナルが存分にあるので、映画好きはこれだからやめられないよね、というハマってしまう要素がたっぷりと潜んでいる。なお、実際の松本監督は、本作で描かれるようなキャラクターとは違っており(!?)、真摯なお方ですよ。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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