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この世に別れを告げる“洗骨“の風習を描いた…!『洗骨』照屋年之監督(ガレッジセールのゴリさん)に聞く!

2019年2月7日

沖縄の一部の地域に残る““という慣習を題材に、ばらばらになってしまった家族が再び家族の絆を取り戻していく姿を描き出す『洗骨』が、2月9日(土)より全国の劇場で公開される。今回、照屋年之監督(ガレッジセールのゴリさん)にインタビューを行った。

 

映画『洗骨』は、ガレッジセールのゴリさんによる監督・主演で、数々の映画祭で好評を博した2016年製作の短編映画『born、bone、墓音。』を原案に、ゴリさんが本名の照屋年之名義で監督・脚本を手がけた長編作品。沖縄の離島・粟国島に残る風習「洗骨」をテーマに、家族の絆や祖先とのつながりをユーモアを交えて描いていく。新城家の長男・剛が母・恵美子の「洗骨」のために故郷の粟国島に帰ってきた。母がいなくなった実家にひとりで暮らす父の信綱の生活は、妻の死をきっかけに荒れ果てていた。さらに、長女の優子も名古屋から帰ってくるが、優子の変化に家族一同驚きを隠せない。久しぶりに顔を合わせ、一見バラバラになったかにも思えた新城家の人びと。数日後には亡くなった恵美子の骨を洗う大事な洗骨の儀式が迫っていた…
父・信綱役を奥田瑛二さん、長男・剛役を筒井道隆さん、長女・優子役を水崎綾女さんがそれぞれ演じ、筒井真理子さん、大島蓉子さん、坂本あきらさん、鈴木Q太郎さんらが脇を固める。

 

本作では、「洗骨」の様子が描かれている。粟国島にある海岸の断崖絶壁にお墓があり、そこまでの道中は実際に撮影が行われた。だが、実際に岩を開けて墓の中を使わせてもらう訳にはいかない。「お墓は別の場所で実際に作りました。実際の海岸沿いの岩場の裂け目に岩を積んで粟国島のお墓に見えるように作りました。どうしても実際の墓を使うことは御先祖様に怒られますし、罰に当たってしまう」と照屋監督は誠実に話す。

 

粟国島ではあの世とこの世の境目と実際に云われている場所がある。照屋監督にとっても感動的な場所であり、撮影について何度もスタッフと話し合った。演出する側も「もう少しおどろ恐ろしい場所がいいんじゃないか」と熟慮していく。本作を観て好きになった方は、まさに聖地巡礼したくなる人も想定しており「出来るだけ本物の場所を使いたかった。作中に登場するブランコも粟国島に実際にあります。出来るだけ本当の墓を使いたかった」と検討したが、流石に断念した。

 

他にも「本当に使われていない御墓はありませんか?」と何度も粟国島の方に聞いたが、「無い!」とのこと。墓の入り口を開けずに、その手前にもう一つの入り口の作成を提案したが「御先祖様に怒られるかもしれない」と云われ「仰る通りです」と納得。皆と話し合い「やはり罰当たったりスタッフが急に怪我したりしたら、あれをやったからだと云われるから止めましょう」と落ち着いた。最終的に別の場所で撮ることになり「実際にセットを作るとなると、様々な機材も必要になる。粟国島に機材を持って運んで足りないものが発覚したら急に取りに行けない。そこで、沖縄本島で直ぐに道具を準備できる場所で撮影することになりました」と明かした。本作では、まさにあの世とこの世を繋ぐ神聖な風習として描かれている。

 

映画『洗骨』は、2月9日(土)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、京都の T・ジョイ京都、神戸の109シネマズHAT神戸など全国の劇場で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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