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夫が犯した罪により人生の歯車が大きく狂い始める女性の姿を描いた『ともしび』が関西の劇場でもいよいよ公開!

2019年2月6日

2017 (C) Partner Media Investment – Left Field Ventures – Good Fortune Films

 

人生の終盤で大きな岐路に立たされた女性が、もう一度、自分の生き方を模索する様が描かれる『ともしび』が、2月8日(金)より、関西の劇場でも公開される。

 

映画『ともしび』は、ベルギーの地方都市を舞台に、人生も終盤に差しかかった主人公の女性が、さまざまな業を背負い、もう一度「生きなおす」までの悲しみや決意を描いたミステリードラマ。ベルギーのある小さな都市で、夫とともに慎ましやかな生活を送っていたアンナだったが、夫が犯したある罪により、穏やかだった生活の歯車が少しずつ狂い始めていく。やがてその狂いは、見逃せないほど大きなものとなっていき……

 

本作は、『まぼろし』『さざなみ』のシャーロット・ランプリングが主演し、2017年の第74回ベネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞した。共演に『ル・アーヴルの靴みがき』のアンドレ・ウィルムが連ねる。イタリア出身のアンドレア・パラオロが監督を務めた。

 

映画『ともしび』は、2月8日(金)より、大阪・梅田のテアトル梅田と神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。また、2月9日(土)より、京都・烏丸の京都シネマで公開。

アンナという寡黙な女性のひっそりとした日常生活をフレームを通して傍観する映画だった。なにか特別なことや映画的な展開がある訳でもない。そこに老夫婦の変わらない生活が穏やかに存在した。だが変化が起こる。夫が刑務所に入った。当然独りになる。そして家族は夫といたアンナを拒絶。電話にも出ない。挙句の果てに、犬にも嫌がられる。「拒否されること」を受け入れる人は苦痛をうまく隠すけれど、やはり滲み出てしまう。明確なことを一切カットに入れないので、彼女の過去や夫の罪、「これからどうして生きていこうとするのか」を想像せずにはいられない。不幸のど真ん中にいるアンナが不幸そうにも見えないのが不思議である。

アンナ役を演じるシャーロット・ランプリングはどうしてこんなに孤独が似合うのかと、最初から最後まで溜息をついてしまう演技であった。

from君山

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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