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娼婦と娼館で働く青年兵が寄り添う1969年の台湾・金門島が舞台『軍中楽園』がいよいよ公開!

2018年5月23日

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中国と台湾が対立していた1969年の金門島を舞台とする映画『軍中楽園』が京阪神の劇場で5月26日(土)より公開される。

 

本作は、『モンガに散る』のニウ・チェンザー監督が手がけ、台湾のアカデミー賞と言われる金馬奨や、ベルリン映画祭、釜山映画祭など世界各地で大きな話題を集めた。『モンガに散る』主演のイーサン・ルアンのほか、レジーナ・ワン、チェン・ジェンビン、チェン・イーハンがキャストに名を連ね、ホウ・シャオシェンが編集に協力している。

 

映画『軍中楽園』は、台湾に実在しながら戦後40年にわたり公然の秘密となっていた娼館を舞台に、時代に翻弄された人びとの姿を描く。1969年、中国と台湾の中間に位置する金門島。両国間が緊迫した状況の中、その島は攻防の最前線として砲撃が降り注いでいた。その島のエリート部隊に配属された台湾青年兵ルオ・バオタイは、カナヅチで泳げないことが判明し、831部隊と呼ばれる小部隊に転属となる。そこはさまざまな事情を抱えた女性たちが働く「軍中楽園」と呼ばれる娼館を管理する部隊だった…

 

映画『軍中楽園』は、5月26日(土)から大阪・シネマート心斎橋で公開。また、6月23日(土)から神戸・元町の元町映画館で、8月には京都・烏丸の京都シネマで公開予定。

台湾に軍隊・政府機関が運営管理する娼館がかつて存在していたことを知り、真っ先に驚いた。争いの最前線で、軍隊の訓練や戦争に疲れた兵隊にとっては、そういった場所が癒してくれたことも事実なのだろう。本作はその施設に対する是非を問う作品では決してない。何故その施設で過ごさなければならなかったか、なぜこの施設を建てる必要があったのか。その理由に気づいた時、スクリーンにはなんとも美しく、悲しき情景が映し出される。編集協力として、台湾映画の巨匠であるホウ・シャオシェンが関わっていることも伺える、これぞ台湾映画の真骨頂ともいえる情感豊かな映像と共に、かつて日本の近くにあった非情な物語を堪能したい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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