コンゴで5万人の女性救った医師を追うドキュメンタリー『ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』がいよいよ劇場公開！
（C）TBS テレビ
コンゴ民主共和国東部ブカブで婦人科医として、２０年以上無償で医療に従事し、２０１８年にノーベル平和賞を授与されたデニ・ムクウェゲを追ったドキュメンタリー『ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』が３月４日（金）より全国の劇場で公開される。
映画『ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』は、アフリカ大陸コンゴで５万人もの女性を救い、２０１８年にノーベル平和賞を受賞した婦人科医デニ・ムクウェゲを追ったドキュメンタリー。「女性にとって世界最悪の場所」と呼ばれるアフリカ大陸コンゴ民主共和国東部で、性暴力によって肉体的、精神的に傷ついた女性たちを２０年以上にわたって無償で治療してきた婦人科医のデニ・ムクウェゲ。彼の病院には年間２５００～３０００人の女性たちが運ばれ、治療の日々は終わることがない。レアメタルや錫（すず）などの豊富な鉱物資源を有するコンゴでは、武装勢力による利権争いが続き、それらが女性たちの悲劇を生んでいた。根本的な問題の解決がなければ、永遠に女性たちの治療を繰り返すことになることに気づいたムクウェゲ医師は、コンゴの地で女性たちの身に起きている悲劇と、その原因を世界に向けて発信し始める。常盤貴子さんがナレーションを担当。監督はＴＢＳ外信部デスクの立山芽以子さん。
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映画『ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』は、３月４日（金）より全国の劇場で公開。関西では、３月４日（金）より京都・烏丸御池のアップリンク京都、３月１２日（土）より大阪・十三の第七藝術劇場で公開。
アフリカ大陸の中では、紛争が起きている国がいくつかあることは認識していたが、コンゴではこのようなことが起こっていたのか、と初めて知った、あまりにも惨たらしく感じ、言葉が出なかったが、しっかりと観なければならない作品である。かつての戦争においても、女性の立場は弱く、男性から肉体的に弄ばれていたことは周知の事実であり、映画でも描かれてきた。まさか、近年において、このような出来事が起こっていたとは…悲惨過ぎて、絶句せざるを得ない。
レアメタルや錫などの豊富な鉱物資源を有するコンゴ。政府が野放しにしてしまった武装勢力が集落を襲撃し、役に立たない男性を殺害し年齢問わず女性を傷つけ掌握した上で、レアメタルを採掘させ、闇取引で世界に流れ資金を得ている。ということは、世界の先進国が間接的に加担しているようにも感じてしまう。憤りを感じずにはいられない。「女性にとって世界最悪の場所」で、婦人科医のデニ・ムクウェゲさんが起ち上がった。傷ついた女性には必要な手術を行い、社会で生きていくためのサポートは可能な限り実施していく。例え、自らの身に危険が及ぼうとしても決してやめなかった。２０１８年にノーベル平和賞を受賞したが、彼にとっては通過点でしかないように感じる。終わりのない闘いのためには、名誉は要らない。悲惨な出来事を終わらせるための答えを簡単に見つけ出せないが、考え続けることが大事であると同時に、他人事ではなく自分事だと考えることが重要だと改めて考えさせられた。
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