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火山鎮静に向けて成功確率3.48%のミッションに人々が挑むさまを描く『白頭山大噴火』がいよいよ劇場公開!

2021年8月23日

(C)2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

 

北朝鮮と中国の国境にある白頭山の噴火で大パニックに陥った韓国を舞台に、更なる大噴火を未然に防ごうと奮闘する人の姿を描く『白頭山大噴火』が8月27日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『白頭山大噴火』は、北朝鮮と中国の国境にそびえ、観測史上最大の噴火が起こった白頭山をめぐるディザスターアクション。北朝鮮と中国の国境付近に位置する火山・白頭山で、観測史上最大の噴火が発生した。大地震によりソウルでもビルが崩壊し、漢江は荒れ陸橋が崩壊。パニックに陥る中、政府は白頭山の地質分野の権威であるカン教授に協力を要請する。カン教授は朝鮮半島を崩壊させるほどのさらなる大噴火が75時間後に起こると予測し、韓国軍爆発物処理班のチョ・インチャン大尉率いる部隊が、北朝鮮へ潜入し火山の沈静化を図る極秘作戦に乗り出す。インチャンは作戦成功の鍵を握る北朝鮮人民武力部の工作員リ・ジュンピョンを探し出すべく奔走するが…

 

本作では、インチャンをハ・ジョンウ、ジュンピョンをイ・ビョンホンが演じ、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のマ・ドンソクが共演。『彼とわたしの漂流日記』のイ・ヘジュン監督と、『神と共に』シリーズの撮影監督キム・ビョンソが共同でメガホンをとった。

 

(C)2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

 

映画『白頭山大噴火』は、8月27日(金)より全国の劇場で公開。

ディザスター映画かと思いきや、ミリタリー映画的な要素も併せ持ち、朝鮮統一問題までをも描き、全てを詰め込んだ作品。ハ・ジョンウは相変わらず戦闘服が似合うし、腰抜けと呼ばれようと雄々しさが勝ってしまう安定感。そして、韓国映画のエンタメにもはや欠かすことのできない人物であるマ・ドンソク。本作では、彼の過去演じてきた役柄に珍しく、頭脳明晰なキャラを演じる。現場には出ず、所謂”椅子の男”として、ハ・ジョンウの演じるチョ・インチャンが率いるチームをサポートしていく。

 

チョ・インチャンとイ・ビョンホン演じるリ・ジュンピョンの掛け合いもおもしろく、ロードムービー形式で進んでいく。中盤のコミカルなやりとりは、白頭山の状況を忘れてしまうほど和やかで愛らしい。決して言葉には出さないが正反対の2人の間に徐々に芽生えてくる友情が『グリーンブック』のようだ。ハリウッドにも負けない圧巻の映像技術と、お手本のようなカメラワークに惚れ惚れすると同時に「日本映画も負けていられないな」と思わせるほど力強さがある作品だった。

fromねむひら

 

話題作が目白押しの現在、一段と推していきたいのは圧倒的ブロックバスター・ムービーである本作。ディザスター・パニックととして内容の濃さが注目ポイント。核ミサイルや国同士の対立を取り入れ、さらに親子や夫婦の物語も描き切ってしまう。作品冒頭の数分で巨大地震、続けて大噴火が起こるが、大胆なCGとカーアクションが続き、手に汗を握ってしまう展開。さらなる大噴火を阻止するため、本作の主人公である爆発物処理班のインチャン大尉は北朝鮮と中国の国境にそびえる白頭山へ出動。もちろん朝鮮半島の国境間の緊張は健在。違法に北へ侵入することとなり命がけ、タイムリミットも刻々と迫る中、協力や裏切りなど目の離せない展開が目白押し。だが、シリアスになりがちな軍による戦闘シーンはギャグ要素も取り入れて笑いを誘う。

 

頼りないが仕事は的確なインチャン、謎だらけだが凄腕の諜報員ジュンピョン少佐、画面に登場する時の説得力が常に高い地質学者ボンネ教授たちのそれぞれのキャラクター性が際立っていて、「厄災から人々を守る」という一つの目的のために自身を投げ打つ覚悟は見所だ。『チェイサー』『神と共に』で印象的な演技を見せてくれたハ・ジョンウ、『G.Iジョー』『マグニフィセント・セブン』等のハリウッド映画に引っ張りだこのイ・ビョンホンがダッグを組むのは意外であり、とても面白い組み合わせ。この二人でもっと他のジャンルの映画も観たくなる。お互いの良さを引き出し合い、昇華された演技で観客を釘付けにすること間違いなし。ボンネ教授にマ・ドンソク、ユギョン役にチョン・ヘジンを配役するあたり、韓国映画ファンの期待をよく理解している。

from君山

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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