世の中の“普通”になじめない、おかしなふたりによる恋愛コメディ『まともじゃないのは君も一緒』がいよいよ全国の劇場で公開!
(C)2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会
世間の常識や普通がわからない数学一筋の予備校講師と、恋愛経験はないが知識は豊富な少女を軸にしたラブコメディ『まともじゃないのは君も一緒』が3月19日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『まともじゃないのは君も一緒』は、世間の常識や普通がわからない数学好きの予備校講師と、彼の教え子で世の中を知っているつもりでいる少女による恋愛ドラマ。人とのコミュニケーションが苦手で、数学ひと筋で生きてきた予備校講師の大野。今の生活に不満はないが、このままずっと1人でいることに漠然とした不安を抱えている。世間知らずで「普通」が何かわからない彼は、女の子とデートをしてもどこかピントがずれているような空気を感じる。教え子の香住は、そんな大野を「普通じゃない」と指摘してくれる唯一の相手だ。恋愛経験はないが恋愛雑学だけは豊富な香住に、「普通」を教えてほしいと頼み込む大野だったが…
本作は、『婚前特急』の監督である前田弘二さんと脚本の高田亮さんが再タッグを組み、『カツベン!』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の成田凌さんと、『愛唄 -約束のナクヒト-』や『デイアンドナイト』の清原果耶さんがダブル主演を務めた。
(C)2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会
映画『まともじゃないのは君も一緒』は、3月19日(金)より全国の劇場で公開。
普通、という言葉ほど理解していそうで完全には分からないものはない。普通の人ってどんな人間?普通、だと自身で言っている人ほど普通の人間ではないのかもしれない。いや、こんなことを書いているのは、よほど普通ではないのか、と堂々巡りしてしまう程には、備校講師の大野に共感してしまった。彼は、普通が分からないことを武器にして、世の中を渡り歩いていける。羨ましい限りだ。自分が普通ではないことは却って魅力となり、おもしろく感じる異性と出会ってしまったら簡単に恋に落ちてしまうかもれいなら世の中はおもしろい。
大して、教え子の香住は、相手の発言や必勝恋愛テクを分かっているつもりの女の子。知識だけは詰めてみたものの、実践や具体的なことは備わっていない。好きになるということや恋愛について本当のことは分からず、自分が抱えている感情を表現できないでいる。ある意味、純粋で良い子なんだけど、一歩間違えれば面倒くさい。やきもちのような感情に対して、どうしていいか分からず困ってしまうばかり。大人になっていくとはこういうことなんでしょうね。
成田凌さんは、一時はちょっと狂った役が多かったが、今作では普通ではないことを活かした良き役を演じている。清原果耶さんはこれまで以上にテンションの高い役を演じており、さらに役の幅が広がった。二人が演じた役は当初の予想とは思わぬ展開になっていき、ひょっとしたら、そんなことがありえるかも!?な展開まで見せてくれる。これまでありそうで意外となかった一風変わった恋愛コメディを観てみて、自身が普通でまともか、そうでないか判断してみてはいかかでしょうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!