“魔法のタクト”を持つと語り継がれる伝説の音楽教師と、彼女に人生を変えられた教え子たちの愛と絆を描く『キリコのタクト~YELL~』がいよいよ劇場公開!
©映画「キリコのタクト~YELL~」製作委員会
音楽出版社の社員が特集取材をきっかけに、消息不明となったかつての恩師の手がかりを求め、その足跡をたどる『キリコのタクト~YELL~』が10月2日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『キリコのタクト~YELL~』は、第76回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲として制作され、第51回日本レコード大賞で優秀作品賞を受賞した、いきものがかりの楽曲「YELL」に着想を得た音楽ヒューマンドラマ。小さな音楽出版社に勤める記者の北村翔は、雑誌「音楽ジャーナル」の特集企画「伝説の音楽教師」で、全国合唱コンクールに数々の優勝をもたらし「優勝請負人」と呼ばれた原田貴理子を取り上げることになる。しかし貴理子は突然教職を退き、消息を絶っていた。実は北村にとって貴理子はかつての恩師。当時の合唱仲間とともに記憶をたどりながら、北村は貴理子が姿を消した理由に迫っていく。
本作では、『カノン』『レディ加賀』の雑賀俊朗監督が描き、鈴木京香さんが、タクトを振ることで生徒たちを輝かせる”魔法”を持つと言われた伝説の高校音楽教師である原田貴理子を演じ、指揮やピアノのレッスンを重ねて撮影に臨んだ。そのほか、北村役を藤原大祐さん、北村に取材を命じる編集長役を小泉今日子さんが演じ、榊原郁恵さん、小西博之さん、宅麻伸さん、名取裕子さんらが共演。「YELL」のミュージックビデオの撮影地でもある神奈川県厚木市の市制70周年記念事業のひとつとして制作され、厚木市内でオールロケを敢行した。

©映画「キリコのタクト~YELL~」製作委員会
映画『キリコのタクト~YELL~』は、10月2日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。
本作をきっかけにして、改めて、いきものがかりの楽曲「YELL」の歌詞を読んでみると、様々な世代に向けてYELLを送っていると理解できた。まさに、楽曲の内容を物語にした作品が本作である。自身が現在いる場所に立っていることができたのは、かつての恩師のおかげ。今一度、恩師に御礼をつたえるべく、足跡を辿っていく主人公。その恩師は、音楽を通じて様々な生徒のことを慮って接していた。誰しもがその本人にしかない才能を持っており、それを導き出すことが出来るように接していく。その姿は、人によっては自身を大切にされていないように思える時があるかもしれない。誰しも平等に扱いたいが、どうしても秀でた者に注目されると、周囲は疎ましく感じてしまう。そんなちょっとしたボタンの掛け違えによっては、思わぬ方向へと突き進んでしまうかもしれない。人生に敷かれたレールにそって進む者がいれば、道を外してしまう者もいるのが現実だ。だが、ふとしたきっかけを以て軌道修正をすることも出来る。そんな人生の中で様々な出会いと別れがあった。そして、再開する可能性だってある。その後、新たな人生のステージに立つことが出来る。そんな風にして、あらゆる人生の出来事を詰め込んだかのような「YELL」の歌詞を具現化したのが本作だとしみじみと感じてしまう物語であった。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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