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人生に起こることは何でも楽しまな!『あまろっく』公開1か月前!応援試写会開催!

2024年3月12日

尼ロックと呼ばれる閘門で守られた尼崎市を舞台に、リストラで帰郷した娘、人生を楽しむ父親と若い再婚相手の共同生活を描く『あまろっく』が4月12日(金)より兵庫県先行公開、4月19日(金)より全国公開される。3月12日(火)には、兵庫・尼崎のMOVIXあまがさきで『あまろっく』公開1か月前!応援試写会が開催された。

 

映画『あまろっく』は、通称「尼ロック」と呼ばれる「尼崎閘門(こうもん)」によって水害から守られている兵庫県尼崎市を舞台に、年齢も価値観もバラバラな家族が、さまざまな現実に立ち向かうなかで次第にひとつになっていく姿を描いた人生喜劇。理不尽なリストラにより尼崎の実家に戻ってきた39歳の近松優子は、定職に就くことなくニートのような毎日を送っていた。ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が信条の能天気な父が再婚相手として20歳の早希を連れてくる。ごく平凡な家族だんらんを夢見る早希と、自分より年下の母の登場に戸惑いを見せる優子。ちぐはぐな2人の共同生活はまったく噛み合うことがなかったが、ある悲劇が近松家を襲ったことをきっかけに、優子は家族の本当の姿に気づいていく。優子役を江口のりこさん、早希役を中条あやみさんがそれぞれ務め、「尼ロック」のごとく家族を守る存在であり自由でロックな生き方をしている父を、笑福亭鶴瓶さんが演じた。監督は『よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん』の中村和宏 さんが務めた。

 

上映前、まずは、斎藤元彦知事が登壇。関係者の皆様への感謝を伝えると共に、尼ロックについて「尼崎の閘門でございます。災害・水害から市民の皆様のいのちを守ると同時に、阪神工場地帯の発展を支えてきました。今は海が豊かになり、お魚も獲れ、こども食堂で使われています。SDGs、持続可能な循環型社会の象徴となっています」と解説。そして、今回の試写会をきっかけとして「尼崎、そして兵庫、更には日本中を盛り上げていく。ぜひ、人の心を揺さぶるロックな盛り上がりを見せていきたい。是非、来年のアカデミー賞は『AmaLock』でいきたいと思います」と煽り気味に盛り上げた。

 

続いて、松本眞市長が登壇。尼崎を舞台にした本作が全国で公開されることを楽しみにしており「今の尼崎はイメージがどんどん良くなっています。これから『あまろっく』のおかげで、もっと知名度が上がり、『あまろっく』詣が起きるといいな」と期待。尼ロックは兵庫県が管理しているが「将来、家族の絆を確かめる場所として、全国の皆さんが尼ロックに訪れ、鍵を掛けるような場所を作って頂き、観光名所になったら嬉しいな」と楽しみにしている。

 

そして、中村和宏監督が登壇。先日、世界初上映された第19回大阪アジアン映画祭では観客賞を受賞しており「審査員が選んだ賞も嬉しいですが、観客投票で選ばれたのは凄い嬉しいな」と昂ってる。そもそも、中村監督は、2018年に関西を襲った台風21号の際、尼崎は尼ロックのおかげで被害が少なかった、という記事を拝見したが「尼ロック、って何?」と存在を知らなかった。調べていく中で、海抜0メートル地帯が多い尼崎にとって重要な施設であることが分かり「それを全くアピールせず、街を静かに守っている姿は隠れた英雄。家族でいえば親父…ということから着想しました」と明かす。昭和60年まで尼崎に住んでいた中村さんは、尼崎について「なんでも受け入れる。格好つけない。全然気取っていない」と印象がある。また、尼崎での撮影中、三和本通商店街でのロケでは、笑福亭鶴瓶さんを案内する際にスタッフが道に迷ってしまったエピソードも披露していく。なお、作品を観た鶴瓶さんからは「えぇ感じや」とコメントを頂いているようだ。完成した本作について「9割は尼崎で撮影しているので、尼崎に住んでいるからこそ分かる景色は勿論、住んでいても再発見できることもある。物語に感情移入してもらいながらも、様々なところを観て頂けたら」と提案する。

 

最後に、中村監督から「人生に起こることは何でも楽しまな!」という作品に込めたメッセージを伝えると共に「企画してから今日まで6年かかりました。めちゃめちゃ良いキャストとスタッフと関係者の皆様と兵庫県や尼崎の皆様の協力がなかったら完成していません。心から御礼申し上げます」と感謝の気持ちを伝えた。そして、劇場に来ることが出来なかった江口のりこさんと中条あやみさんからのビデオメッセージもスクリーンに映し出された。

 

映画『あまろっく』は、4月12日(金)より兵庫県の劇場で先行公開、4月19日(金)より全国の劇場で公開。

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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