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SFやホラーといったジャンルを超越した新たな恐怖を描く“アブストラクト・SFホラー”『NEW RELIGION』が第18回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門でアジア初上映!

2023年3月13日

©SHM FILMS

 

SFやホラーといったジャンルを超越した新たな恐怖を描く“アブストラクト・SFホラー”『NEW RELIGION』が第18回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門でアジア初上映された。

 

映画『NEW RELIGION』…

娘の死後、離婚した雅は、いまはデリヘル嬢として働いている。ある日、彼女は奇妙な客に出会う。その客は彼女の背骨の写真を撮ることを要求したのだった。写真を撮らせると、その次は彼女の足の写真。彼女はやがて、気づくのだった。彼女が、男に写真を撮らせる毎に、彼女の娘の幽霊が彼女に近づいてくるのを。そして、彼女に残された最後の部位、それは眼球だった――。個人の物語はやがて、社会の崩壊をめぐる神話へと連なっていく。

 

本作での主演は、『クレマチスの窓辺』『この日々が凪いだら』の瀬戸かほさん。すでにアメリカのスラムダンス映画祭、ポーランドのワルシャワ国際映画祭等多数の海外映画祭にて上映され、サンティアゴホラー映画祭でベストシネマグラフィ&審査員賞を獲得するなど、海外から高い評価と注目を集めている。本作がKeishi Kondo監督初の長編映画となった。

 

©SHM FILMS

 

映画『NEW RELIGION』は、3月16日(木)20:50よりシネ・リーブル梅田でも上映。

作品冒頭、”RELIGION”を指し示すような映像を見せられた後、主人公の娘が亡くなるシーンを見せられ、タダモノではない作品であることが暗示されていく。その後、空虚過ぎる過酷な待機室に居続けながらのデリヘル嬢をしていたら、精神的におかしくなる可能性は大いにあるだろう。一体どんなところだ。そんなところにオーダーしてくる者の中には、奇妙なお客さんがいてもおかしくない。主人公の雅に対し回を重ねる毎にパーツの写真を撮っていくだけ。行為をするのではなく写真を撮るだけなので、メリットがあるか…と思えば、次第に変な事態になっていく。大きな出来事が次々と起こっていき、世界は狂わされていくのだが…まるでデイヴィッド・リンチ監督作品を見せられていったような気分だ。長編初映画にしてここまでの作品を作るなら、末恐ろしい作品を手掛けそうで楽しみでしかない。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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