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ポルトガル世界遺産の町シントラで人生を見つめる…『ポルトガル、夏の終わり』が関西の劇場でもいよいよ公開!

2020年8月20日

(C)2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FURIA (C) 2018 Photo Guy Ferrandis / SBS Productions

 

ポルトガルの世界遺産の街シントラを舞台に、死期を悟った名女優と彼女の元へ集まった家族らの間で巻き起こるちょっとした騒動と、人生の悲喜こもごもを描く『ポルトガル、夏の終わり』が、8月21日(金)より関西の劇場で公開される。

 

映画『ポルトガル、夏の終わり』は、ポルトガルの世界遺産の町シントラの美しく幻想的な風景を舞台に描いた人間ドラマ。ヨーロッパを代表する女優フランキーは自らの死期を悟り、「夏の終わりのバケーション」と称して一族と親友をシントラに呼び寄せる。彼女は自分の亡き後も愛する者たちが問題なく暮らしていけるよう、すべての段取りを整えようとしていた。しかし、それぞれ問題を抱える彼らの選択は、フランキーの思い描いていた筋書きを大きく外れていく。

 

本作は、『エル ELLE』のイザベル・ユペールが主演を務め、『ロンドン、人生はじめます』のブレンダン・グリーソン、『スパイダーマン』シリーズのマリサ・トメイ、『2重螺旋の恋人』のジェレミー・レニエが共演。監督・脚本は「人生は小説よりも奇なり」のアイラ・サックスが務めた。

 

(C)2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FURIA (C) 2018 Photo Guy Ferrandis / SBS Productions

 

映画『ポルトガル、夏の終わり』は、関西では8月21日(金)より、大阪・梅田のテアトル梅田、なんばのなんばパークスシネマ、京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

人生の最期、親しい友人や家族に対して、いつ、どこで、何を伝えたいか。女優フランキーは、自身のこれまでを表しているかのような街、ポルトガルで世界遺産のシントラを選んだ。ゆったりとした時間が流れている場所ならば、落ち着いて皆に伝えられると思ったのだろうか。

 

しかし、彼女が集めた家族は、一筋縄ではいかない間柄ばかりだった。夫だけでなく元夫、その息子、夫の以前の妻による娘夫婦、さらにはその孫まで…つまりは義理の娘に義理の孫。結局、直接的な血の繋がりがあるのは息子だけ。いわば”他人”がほとんどだ。それでも、皆を集めて伝えたいことがある。それには、やはりシントラが必要だったのだ。土地には歴史があり、それぞれに個性的な魅力が備わっている。フランキーのために集まった人達を象徴しているようにも感じた。

 

物語は、ある夏の一日を通して描く。早朝から夕日が沈むまで。人生の始まりから終わりまでを端的に表現していると思えなくもない。孫の目を通した自身は何も怖いものがなかった。そして、嘗て愛した人との再会。多様な人々と出会い、人生を豊かにした後に最期を迎える。フランキーが伝えようとしたこととは…一日の終わりを迎える黄昏時、まだ人生の最期を迎えるには早いのかもしれない。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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