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長野県の美しい風景と共に、切磋琢磨しながら成長していく二人の姿が愛おしい…『リスタートはただいまのあとで』竜星涼さんと井上竜太監督を迎え舞台挨拶開催!

2020年8月24日

都会の生活に疲れ人生挫折中のツンデレ男子と、田舎暮らしで優しい方言のおっとり男子による純愛を、長野県の豊かな大自然を背景に描き出す『リスタートはただいまのあとで』が9月4日(金)より全国の劇場で公開。今回、大阪・難波のなんばパークスシネマに竜星涼さんと井上竜太監督を迎え、舞台挨拶付き公開前プレミア上映会が開催された。

 

映画『リスタートはただいまのあとで』は、人気若手俳優の古川雄輝さんと竜星涼さんのダブル主演で、ツンデレ男子と方言おっとり男子の純愛を描いたBLコミックを実写映画化。上司に人間性を否定されて会社を辞め、10年ぶりに故郷に戻った光臣は、近所で農園を営む熊井のじいちゃんの養子である大和と出会う。人懐っこい大和のことを苦手に思う光臣だったが、父親に実家の家具店を継ぐことを拒絶され農園の手伝いをはじめると、大和と過ごす時間が増えていく。ふさぎこむ光臣を励まし、心の痛みに寄り添う優しい大和。自分にはない魅力を持つ彼に、光臣は次第にひかれていく。『旅猫リポート』等のプロデュースを手がけた井上竜太さんが監督を務め、長編初メガホンをとった。

 

上映前に竜星涼さんと井上竜太監督が登壇。なんばパークスシネマとしても半年振りの舞台挨拶イベントとなり、重ね重ね感謝の気持ちを込めて挨拶が行われた。竜星さんは、前日まで舞台『大地』の大阪公演に出演しており「お客さんの反応がいいこと。笑いが厳しかったり優しかったり」と振り返り、喜んでいる。井上監督は兵庫県尼崎市の出身であり、ミナミはよく来ていたので「なんばパークスシネマで舞台挨拶出来るのは感無量で嬉しいです」と満帆の笑みだ。

 

BLコミックが原作の本作において、難しい役どころを演じた竜星さんだが、事前に原作を読んだうえで「BLの枠には入りますが、そういうものを取っ払って『人を好きになるってどういうことなんだろう』と。原点に戻って『性別は関係なく人を好きになるって凄く素敵なことだよね』と丁寧にその過程を描いている」と台本から感じ「挑戦し甲斐があって良いなぁ。素敵なラブストーリーだと思いました」と素直に話す。竜星さんの親御さんは山形県出身であり、農家を営んでいる祖父母の手伝いもしており、役柄に対しても「馴染みがあり懐かしさが出たんじゃないかな」と受けとめている。井上監督は心が疲れていた時に原作と出会い「優しい世界観の中で光臣と大和がいじらしく、二人の成長物語を見ていると癒やされたんですよね。この気分を映画にしたいな。光臣と大和の二人に出会いたいなあ」と思い、映画化を企画していく。

 

竜星さんについて、井上監督は「どちらかといえば、男っぽい役、お兄さん的存在、先輩」というイメージがあった。同時に、根本にある素朴さを感じており「大和をどう演じるのかな?」と楽しみにしていたが「まさに大和になっていました」と大喜び。「今回、竜星君には、髪の毛を下ろしてもらうことしかお願いしていなかったですよね。初日から大和になっていたんですよ」とまで明かしていく。竜星さんも「自由にやらさせてもらって、受け入れて頂きました」と喜びながら「大和のバックボーンにある深いところを肉付けしないといけなかったので、撮影に入る前に想像して作っていましたね」と振り返る。

 

出来上がった本作を観た竜星さんは「映画らしい映画だなぁ」と感じ「TVドラマで見るよりも、映画館で温かくほっこり観れるような作品に仕上がったなぁ」と感慨深い。ロケ地となった長野の千曲市と上田市の景色も印象深く「次第に僕も演技が変わっていきました。映像から匂いや気候が感じられるような映画になったんじゃないかなぁ」と思いを馳せていく。井上監督も、目の前に光臣と大和がいると思って撮影しており「風景が奇麗で、空や田園風景が広い。そんな中で二人が一生懸命成長しようとしている姿が美しい」と実感。撮影しながら、目の前にある光景に癒されており「出来た映画についても、お客さんから『癒やされた』と言って頂いている」と明かし、大いに満足している。

 

撮影中の竜星さんは、その日の撮影を終えると直ぐ美味しいごはん屋さんを探しに行く日々を過ごしており「そこで出会った地元の人達と一緒に呑みながら、いつの間にか地元の人達4,5人が僕の周りにいて一緒に歩きながら帰って、地元民みたいになっていました」と充実した日々であったことを話す。さらに「僕は役作りと云っているんです。地元の人を演じるには、地元の人を知る。僕はそういうつもりで、結果的に毎日呑んでましたけれど」と漏らしながら「長野は水が奇麗なので美味しいものがいっぱいあるんですよね。信州の馬刺しはそこまで脂身がなくて大好きなんですよ」とお薦めしていく。

 

また、撮影初日には、光臣が駅に帰ってくるシーンを撮っており、井上監督は「暗い時分から準備をして、朝日が昇り、田園風景に日が差して本当に美しかったんですね。さらにスタッフが一生懸命に動いている姿が朝日と共に美しくて、撮影が始まるんだなぁ」と印象に残っている。なお、竜星さんは、美しい風景を気に入っており「僕と古川さんが車で移動しながら偶に見える風景が美しく、ゆったりした時間が流れていく。そんな姿が愛おしくて、田舎に旅行しに行って時間をゆったり過ごしているような感覚になります」とお薦め。井上監督も、長野県の美しい風景を挙げながら「青年二人の心が美しくて、切磋琢磨しながら成長していく姿が愛おしい。癒されて頂ければ嬉しいな」と期待している。他にもケルト音楽を使用していることを挙げ、癒し効果に一役買っていることも伝えた。

 

最後に、井上監督は「大変な状況の中で、どうしても心がささくれ立ったり孤独になったり辛いなと思ったりすることがあると思います。そんな時にこの映画を観て気持ちが癒されたりホッとしたりして頂ければ」と伝え「明日に向かって一歩踏み出そうという気持ちになればいいなと思って作りました。まさにリスタート出来れば」と思いを込めていく。竜星さんも「来て頂いて映画館で舞台挨拶が出来るというのが、少しずつ動き出しているというのが嬉しい」と喜びを表し「この作品を通して色々考えて前を向いて元気に明日の活力にしてもらえたらな、と思います。映像が美しいので様々なものを感じてもらえるんじゃないかな」と思いを込め、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『リスタートはただいまのあとで』は、9月4日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮の神戸国際松竹

をはじめ全国の劇場で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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