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MOOSIC LAB 2019最優秀女優賞受賞!『東京の恋人』が第15回大阪アジアン映画祭で関西初上映!

2020年3月7日

くすぶる大人たちの性愛と青春の終わりを綴る『東京の恋人』が第15回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門で関西初上映された。

 

映画『東京の恋人』は、結婚を機に映画監督の夢をあきらめ北関東に住む主人公と、別れた学生時代の恋人が約10年ぶりに再会したことから始まるラブストーリー。結婚を機に北関東の田舎でサラリーマンをやっている30歳を過ぎた立夫のもとにある日、大学時代の恋人・満里奈から「写真を撮ってほしい」という連絡が来る。かつて映画制作を志していた立夫は、久しぶりに訪れた東京で昔の自主映画仲間や満里奈と再会をする。立夫と満里奈はふたり、車で海へと向かう。ひと時の逢瀬を重ねていくも、立夫は自分の結婚や妻の妊娠を言い出しかねていた…

 

本作は、映画音楽も手がける下社敦郎監督が東京60WATTSとコラボレーションし、音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB 2019」長編部門作品として、最優秀女優賞と松永天馬賞を獲得した。森岡龍さんが立夫、川上奈々美さんが満里奈を演じたほか、吉岡睦雄さん、階戸瑠李さん、木村知貴さん、西山真来さん、いまおかしんじさんらが出演する。

 

映画『東京の恋人』は、6月27日(土)より、東京のユーロスペースで劇場ロードショー公開。

若手映画監督とミュージシャンのコラボレーションによる音楽をフィーチャーした映画の祭典「MOOSIC LAB」。近年の作品は、音楽をフィーチャーするバランスが弱いことが多かったが、今回は、東京60WATTSの楽曲を前面に出しており、彼らの楽曲が好きならば、大いに満足できる作品。

 

かつて東京で長い時間を共に過ごした異性に会いに行くストーリー。たとえ恋人でなくとも、東京に親しい異性がいた人にとっては共感を覚える作品であると感じた。当時は、人生をかけて打ち込めるものがあり、寄り添ってくれるパートナーがいれば、人生最良の時間だと思えたとしても、夢果てて、現実と向き合い現実と折り合う切実さを描いている。しかし、10年振りに再会する機会があればもう…ね。そこに東京60WATTSの楽曲が寄り添えば最高である。彼等も2010年9月無期限活動休止を発表したが、5年後にアルバムをリリースし活動を再開したので、フィーチャーしたのも意義深い。

 

なお、川上奈々美さんは今作で「MOOSIC LAB 2019」の最優秀女優賞を受賞。元々は所謂セクシー女優であるが、『メイクルーム』で映画デビューを果たし、印象的な演技であったことを覚えている。以降、コンスタントに映画出演し、女優賞を頂けるようにもなった。今作も彼女の魅力が溢れているので、客層問わず受け入れられてほしい一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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