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大人になっても素敵な出会いはあるし、素敵なものは見つかるんだ…『屋根裏のラジャー』親子試写会開催!

2023年12月2日

少女の空想から生まれた少年が繰り広げる大冒険を描く『屋根裏のラジャー』が12月15日(金)より全国の劇場で公開される。12月2日(土)には、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマに寺田心さんと百瀬義行監督と西村義明プロデューサーを迎え、親子試写会が開催された。

 

映画『屋根裏のラジャー』は、『メアリと魔女の花』のスタジオポノックが、イギリスの作家で詩人のA・F・ハロルドによる小説「ぼくが消えないうちに(The Imaginary)」を映画化した長編アニメーション。少女の想像によって生まれたイマジナリーフレンドを主人公に、現実と想像が交錯する世界で起こる冒険を描いたファンタジーアドベンチャー。少女アマンダの想像が生み出した少年ラジャーは、彼女以外の人間には見えない「想像の友だち(イマジナリ)」だ。ラジャーは屋根裏部屋でアマンダと一緒に想像の世界に飛び込み、喜びにあふれた毎日を送っていた。しかし、イマジナリには人間に忘れられると消えていくという、避けられない運命があった。アマンダに忘れられれば、世界中の誰からもその姿は見えなくなり、消えていく。そんな自分の運命に戸惑いながらも、一縷の望みを抱いて歩み始めたラジャーは、かつて人間に忘れさられた想像たちが身を寄せ合って暮らす「イマジナリの町」にたどり着く。そこでラジャーと仲間たちは、彼らの大切な人や家族の未来を懸けた冒険を繰り広げる。監督は、高畑勲監督作品の『火垂るの墓』から『かぐや姫の物語』までの全作品に携わるなどスタジオジブリ作品で活躍したアニメーターで、スタジオポノックのオムニバス『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』にも参加した百瀬義行さん。ラジャーの声は、アニメ映画初参加の寺田心さんが担当。そのほかアマンダ役の鈴木梨央さん、アマンダの母リジー役の安藤サクラさんをはじめ、イッセー尾形さん、杉咲花さん、仲里依紗さん、山田孝之さん、高畑淳子さん、寺尾聰さんら豪華俳優陣がキャストとして参加した。

 

上映後に寺田心さんと百瀬義行監督と西村義明プロデューサーが登壇。子供達から素直で素朴な質問が飛び交う和やかな舞台挨拶が繰り広げられた。

 

地元が名古屋である寺田さんはよく大阪に来ており「食べ物が無茶苦茶美味しい。たこやきとか。最近は、クリームチーズのチーズケーキや551とか。最近は、毛糸みたいなモンブランが流行っていると聞いて…ケーキ作りが趣味なので、食べて作ってみたい」と楽しみにしている。度々大阪に来ている百瀬監督は「吉本新喜劇を観に行っている。そして、天王寺動物園が良かった。行ったのは凄い熱い夏、動物園中で蝉の声が凄かった。動物園に久しぶりに行ったんですが、凄く印象的に残りましたね」と思い返す。西村さんは、本作の作中で日本が出て来ることを挙げ「2年前頃に脚本を作る時、道頓堀にしようと思った。イマジナリが橋から飛び込むことがあったらおもしろいな、と思っていた。まさか、今年に来るとは思わなかった。やっときゃよかった、と思った。あれをやっていたら、今年大ヒット間違いなかった。道頓堀に飛び込まなかったのが、僕らの最大の悔いですね」と苦笑い。

 

 

そして、今回は登壇者とお客様とのティーチインを実施。最初に挙手した男の子は「この映画、また観たいです」「(聞いてみたいことは)分からん」と皆の緊張を和ませた。次に手を挙げた男の子は、映画で拘ったところについて尋ね、寺田さんは「白黒の鉛筆による手書きの状況で収録をさせて頂いた。1年前、声変わりギリギリ直前の状況で、ラジャーの第一声は、オーディションの前に頂いた1枚の画と台詞と同じなんです。そこで考えさせられた。この言葉の意味はラストで出してくれる。だから、ラジャーの第一声を考えるのが難しかったですね」と明かす。百瀬監督は「イマジナリは想像した人間からは見えるけれど、第三者からは見えない存在なんです。この映画は、第三者がイマジナリ達を目撃できる映画だと思っています。見えなかったものが見えるのは、イマジナリ達が輝きを持って存在してほしい。イマジナリをどう描くか、ということを出発点として始めた。上手くいけばおもしろいことになり、やりがいがあることもである」と説く。西村さんは「となりのトトロ」の歌詞を挙げ「子供の時にだけ素敵なものに出会えるんだ、と小さい時に思ったんですよ。でも、この映画では、そうじゃないよ、って言いたかった。大人になっても素敵な出会いはあるし、素敵なものは見つかるんだ。大人も見えているよ、と言いたかったんです。だからこういう映画を作ったんです」と伝えた。

 

 

さらに、男の子から「寺田さんは、イマジナリってあるんですか?」と聞かれ、寺田さんは「イマジナリはね、いたことがあるんだよ」と打ち明け「黄色い熊のぬいぐるみ、コロちゃん。ぬいぐるみだから他の人には見えていたけど、僕がその子と話していたり、アマンダとラジャーとの関係みたいに想像の世界で遊んでいたりしていたと思う。それは、秘密のお友達。コロちゃんといつもいた。僕にもイマジナリはいたよ」と話す。女の子から、本作を通して学べたことを聞かれ、西村さんは「イマジナリの話なんだけど、僕等はアニメーション映画の作り手だから、大人になって小さい頃に観ていた映画を忘れちゃうんだよね。例えば、保育士や学校の先生の名前も忘れていくんだよ。でも、それは、忘れる、ってことではないな、と思ったんだよね。大人になった時、保育士さんや名前も顔も忘れちゃった近所の方々のおかげで生きている、と気づく。小さい頃に『火垂るの墓』を観ていなかったら、アニメーション映画を作ろう、と思わなかったな。忘れられても、ちゃんと心の中に残っていくんじゃないかな、とラジャー君達に教わったかな」と伝えていく。百瀬監督は「日々、学び」と断言し「作業していく過程で、アニメーターと打ち合わせをして、やり取りを上手くやらないといけない。出来上がってきたものに対しての指示をすることは、その時々で全く違う。アニメーションの作業工程は沢山あるので、描き方を書き手はどうしたらいいか悩む。そこで答えを一緒に見つけるけど、示してあげないといけないことが日々起こる。すると、、日々、自分自身が学んでいるんだ、と思います。丁寧に良いものを作りたい、と思えば思う程、そういうふうになりますね」と解説。寺田さんは「反抗期なんです、僕が」と告白し「ラジャーは何事も素直に捉える。反抗期になると余計な思考が入るんだよ。ラジャーは何に対しても真っ直ぐで諦めないから、ラジャーのようにいつでもあれたらいいな」と真摯に応えた。また、”ラジャー”という名前の由来について聞かれ、西村さんは「ラジャー(rajah)は妖怪という意味。映画のラジャーとはスペルが違う。原作者(A.F.ハロルド)に聞いときます」と言わざるを得ない。

 

 

ティーチインの時間も終盤になり、自分の夢の為に努力していることを聞かれ、寺田さんは「何事に対しても諦めない気持ち、好きな気持ちは、けっこう大事だなと思って」と率直に伝え「学校の校長先生が教えてくれた言葉があるんだけど『時間は有限、努力は無限、後悔は永遠』」と挙げた。現在、中学3年生となり「時間がないんだ。友達と遊んでいたら楽しくて楽しくて、時間が直ぐ過ぎちゃって、あっという間に中学3年生になっちゃった」と愕然としながらも「時間がちょっとしかなくても、30分でも10分でもいいから、自分の夢である獣医師と俳優をやっていきたいから、それに対してのちょっとした勉強や、例えば、街中を歩いている中で見る御当地ものは特産品でもあるから知識として取り入れておくと、試験問題に出て来るから。そういう日常でちょっと気になったことを少し勉強していると良いかな」とお薦めした。

 

映画『屋根裏のラジャー』は、12月15日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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