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大統領、花屋、舞台女優…パリで働く女性たち描いた『パリの家族たち』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2019年6月18日

(C)WILLOW FILMS – UGC IMAGES – ORANGE STUDIO – FRANCE 2 CINEMA

 

パリで働く様々な女性と家族の姿を通して、多様化する社会での女性の幸せを問いかける『パリの家族たち』が、6月21日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『パリの家族たち』は、パリで働く女性とその家族の姿を通し、多様化する社会での幸せの在り方を提示した人間ドラマ。5月のとある日。女性大統領のアンヌは、職務と母親業の間で不安に揺れていた。ジャーナリストとして働くシングルマザーのダフネは、仕事を優先するあまり思春期の子どもたちとの関係が上手くいかない。独身を謳歌する大学教授ナタリーは、教え子との恋愛を楽しんでいる。小児科医のイザベルは、幼少期の実母との関係が原因で、子どもを産むことを恐れている。花屋のココは、電話にも出てくれない恋人の子どもを妊娠してしまう。彼女たちはそれぞれ事情を抱えながらも、幸せを求めて日々奮闘するが…

 

本作は、『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』で世界的に注目を集めたマリー=カスティーユ・マンシオン=シャールが監督を担う。出演は、『愛を綴る女』など監督としても活躍するニコール・ガルシア、『最強のふたり』のオ・フルーロ、『パリ、恋人たちの影』のクロチルド・クロ。

 

(C)WILLOW FILMS – UGC IMAGES – ORANGE STUDIO – FRANCE 2 CINEMA

 

映画『パリの家族たち』は、6月21日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、6月22日(土)より、京都・烏丸の京都シネマ、6月28日(金)より、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

思春期の子を持つ母の悩み、子を望むも母になる機会に恵まれない者、母だった記憶を失いつつある年配の女性とその娘たち。フランス映画ならではの、赤裸々な生活と情熱的に会話が描かれる。

 

複数の家族に焦点を当てた物語が、並行して進む。『ラブ・アクチュアリー』を思い出すような群像劇で、登場人物たちのドラマがときにクロスする構成は少し複雑だ。中盤では、誰がどうなっているのか見失いそうになりつつも、ラスト10分にすべてを畳み掛けるカタルシスの勢いが凄まじい。

 

原題は「La fete des meres(母の日)」だが、「マザーズ・デイ」のような直訳の邦題にしなかったところも上手い。この映画は母の話だけではなく、母という存在を取り巻く家族すべての物語なのだから。そして、圧巻のエンドロール。この監督は、これがやりたくてこの映画を撮ったのかもしれない、と満足な気持ちで観終わった。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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