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2010年から2021年に公開された映画111本に焦点を当て、制作背景や内容を紐解くドキュメンタリー『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』がいよいよ劇場公開!

2022年6月4日

©Story of Film Ltd 2020

 

毎日欠かさず映画を見ると言い、今までに約16000本以上の映画を見てきたというマーク・カズンズ監督が、独自の視点で2010年から2021年に公開された111本の傑作映画にフォーカスしたドキュメンタリー『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』が6月10日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』は、2010年から2021年にかけて公開された111作品の傑作映画に焦点を当て、その内容や制作背景をひも解いたドキュメンタリー。これまで見た映画は16000作品以上にも及ぶというスコットランドのドキュメンタリー監督マーク・カズンズが、自著「The Story of Film」をきっかけに制作したテレビシリーズを経て映画版を制作。カズンズ監督が自らナレーションを務め、『アナと雪の女王』『ジョーカー』といったメジャー作品やアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作『光りの墓』、アリ・アスター監督作『ミッドサマー』などのインディペンデント作品までジャンルを問わず選出し、独自の視点から近年の映画史をたどる。さらに世界的パンデミックの中で広がるデジタル配信の可能性や映像技術の進化を紹介し、映画がもたらす希望や力について語る。

 

©Story of Film Ltd 2020

 

映画『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』は、6月10日(金)より全国の劇場で公開。関西では、6月10日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都、6月17日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

映画ファンと呼ばれる人々は自然に点と点を線にしていく作業を大事にしている方々が多い。例えば、好きな監督や役者に的を絞ってみたり、アカデミー賞や国際映画祭で選ばれた映画を追いかけてみたり、好きなジャンルを深く掘り下げてみたり、と視点や取捨選択は異なっていても1つの点でしかなかった映画がいつしか線のように繋がって体系化していく傾向は興味深い。今作の監督であるマーク・カズンズも他ならず当てはまる。監督は、2010年代以降に公開された新しい視点や気づきを与えてくれる111本の映画を独自の視点で繋げていく。

 

本作で取り上げられる映画は、どれも既存の映画言語や技術を更新するような画期的なものばかりだ。コメディに現代的なテンポ感と視点を持ち込んだ『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』や視覚的なトーンや色分け、動きにこだわった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、明るい空間でおぞましい絶望感と許容できない気持ち悪さを表現した『ミッドサマー』といった誰もが知る映画から、GoProカメラを駆使した撮影が目を引く『リヴァイアサン』や全編をiPhoneのカメラで撮影した『タンジェリン』、スローな時間の流れを巧みに使いこなす『象は静かに座っている』といった知る人ぞ知る映画まで沢山登場する。なかには日本では未公開の映画もあり、世界には自分の知らない映画がまだまだ沢山あるなと思い知らされた。今作を起点に様々な映画に触れることで、新しさや意義深さを発見できる。

 

また、2010年代以降の映画達が社会をどう描いてきたのか、触れていく。例えば『ジョーカー』や『アナと雪の女王』では自己の解放、『パラサイト 半地下の家族』や『アス』では超格差社会、『万引き家族』や『フェアウェル』では家族観が描かれている。目まぐるしく変化する時代のなかで、映画は今まで描いてこなかった様々な困難や価値観、希望を捉えようと必死だ。映画の歴史を更新していく新しい映画の条件となるだろう。そして、今日もまた数多くの映画ファンが映画館に足を運ぶ。まだ見ぬ現実や非日常を味わうために、困難な世界と向き合うために…。改めて映画を好きになるひと時だった。

fromマリオン

 

映画マニアな監督による、”現代映画の歩き方”的作品!ディズニーのアニメーションから、ボリウッド、はたまた日本映画まで!世界中の多種多様なジャンルの作品を、メジャー、インディー問わず、映像素材と共に紹介してくれる!中には日本未公開作品もあり、続きがとても気になるものも!監督独自の視点から、映画を読み解き、映画製作の手法などの裏側や、時代や感覚など、様々な考察を聴かせてくれる。また、クラシック作品を引用しての解説など、監督の映画マニアぶりには脱帽モノ!

 

とにかく映画マニアには、本当に堪らないッ本作!自分の推しジャンルや、推し監督が登場すると、なんとも誇らしい気分にもなれる!映画館で本作を鑑賞することで、数々の作品の美味しい所を、もう一度スクリーンで楽しめる!と言う、映画マニアならではの、通な楽しみ方を、ぜひとも提唱したい!

from関西キネマ倶楽部

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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