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皆さんの初恋を思い出してもらえたら…『いちごの唄』古舘佑太郎さんと峯田和伸さんを迎え舞台挨拶開催!

2019年7月7日

銀杏BOYZの楽曲に着想を得て生み出されたラブストーリー『いちごの唄』が7月5日(金)より全国の劇場で公開中。7月7日(日)には、大阪・難波のなんばパークスシネマに古舘佑太郎さんと峯田和伸さんを迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『いちごの唄』は、「銀杏BOYZ」の楽曲からインスパイアされた人気脚本家の岡田惠和さんが、自らの脚本でつむいだオリジナルストーリーを映画化。冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタの大親友・伸二は、2人が「天の川の女神」と崇拝していたあーちゃんを交通事故から守り、あーちゃんの身代わりとなって死んでいった。それから10年、コウタは偶然あーちゃんと再会する。伸二の「死」を背負いながら生きていたコウタとあーちゃんは、伸二の命日に1年に一度「逢うこと」を約束。毎年逢瀬を繰り返すコウタは、次第にあーちゃんに恋心を抱くようになる…
本作では、岡田さん脚本のドラマ「泣くな、はらちゃん」「ど根性ガエル」などを手がけたテレビドラマ演出家の菅原伸太郎さんが長編映画初メガホンを取った。また、俳優のほか、バンド「The SALOVERS」のボーカリストとしても活動していた古舘佑太郎さんがコウタ役、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の石橋静河さんがあーちゃん役をそれぞれ演じる。

 

今回、上映前に古舘佑太郎さんと峯田和伸さんが登壇。昨年の夏から本作に携わってきた古舘さんは「1年後の今日、七夕に皆さんにお会いできて嬉しいです」と感激。普段からよく映画館に行っている峯田さんは「日曜日の夕方が僕の中ではベストなんですよ」と今回の機会を楽しみにしてきた。

 

一昨日は、自身のバンド「2」としてLIVEで大阪に来ていた古舘さんにとって大阪は「かつてのバンドでCDデビューしていない時のLIVEでは、最前列で僕らの曲を全く知らない状態でも凄い盛り上がってくれた子達がいた。バンドを始めた頃に育ててもらった場所です」と思い出がある。峯田さんも「銀杏BOYZとしてLIVEでやらかしてしまい…初めてスポーツ紙に載ったのが大阪でした」と振り返っていく。

 

銀杏BOYZがずっと好きな古舘さんは台本を受け取った際には「銀杏BOYZのどの部分を切り取るんだろ?」と楽しみにして読んだ。「意外にも可愛い部分が切り取られている」と感じ「自分がどうやって演じていくんだろ。可愛いだけでは映画にならない」と受けとめていく。どのように狂気を混ぜられるか考えながら読み「コウタという少年をどのように演じたらいいんだろ」と最初は考えていく日々。峯田さんに相談メールを送っていたが「返事がなく…それが返事だと受け取りました」と前向きに捉え、撮影に挑んだ。撮影が始まってから「原作や楽曲は気にするな」と言われ、自信を持って芝居に取り組めた。古舘さんに対し、峯田さんは「見た感じの魅力がある。顔がアップになると可愛らしい。主役の顏で映画は印象が出来上がる。彼の表情や匂いが出ている」と太鼓判を押す。

 

映画が完成し公開された現在、峯田さんは「小説の企画が始まり、映画の公開まで3年掛かり、やっと誕生した。皆に観てもらえるのが嬉しい」と安心感に満ちている。楽曲については「一つは、石橋静河さんと古舘君の2人の姿から想像して作った曲。もう一つは、岡田さんと3年前からドラマでお世話になっていたので、恩返しを以て愛情を込めた曲」と解説。出来上がった楽曲の歌詞を真っ先に岡田さんへメールで送り「いい返信が直ぐ届きました」と満足している。

 

現在、キャンペーンをまわっている中で、古舘さんは峯田さんから話が長いと指摘され「コンパクトにしようとすると内容がない。そのジレンマを抱えています」と困惑。峯田さんは「このままでいいと思います。(状況によっては)迷惑をかけてもいいと思います」とアドバイスする。これを受け、古舘さんは「この映画を通して、いい意味で人に迷惑をかけてもいいぐらい、熱い思いを伝えることは大事だと学びました」と真摯に応えた。

 

なお、7月7日、七夕、ということで、公式Twitterでは、お客さんの願いを叶えてもらう企画を実施。大阪では、3週間後に結婚するカップルが登場。峯田さんも知っている方々ということもあり、峯田さんから祝福の意味を込めて、新婦にはハグが、新郎にはキスがプレゼントされた…

 

最後に、古舘さんは「15歳の時に好きだった子と離れた後、一度も連絡が取れず終わってしまい、未だにその子を時々思い出してしまう。この作品が完成して観た時もその子のことを思い浮かべてしまった」と初恋の思い出を打ち明けながら「皆さんも初恋の記憶があります。普遍的な出来事です。この作品を通して、観終わった時に思い出してくれたら嬉しいな」と思いを込める。峯田さんも「高校生の時にコウタみたいに突っ走ることが出来ず、意気地がなかったので、羨ましい。3年間ずっと好きだったけど一度も喋れずに終わったけど、高校3年生の時に、夏の水泳大会で1度だけ目が合ってウィンクしてもらった。それは俺に対してのものだったと思える確固たる自信がある」と振り返り「その一瞬を糧にして10代を生きれた。一瞬のために生きれる人が楽しめる映画になっています」と思いを込め、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『いちごの唄』は、全国の劇場で公開中。

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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