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表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者に焦点を当てる『東京2020オリンピック SIDE:A』がいよいよ劇場公開!

2022年5月31日

(C)2022 -International Olympic Committee -All Rights Reserved.

 

コロナ禍で1年の延期を余儀なくされ、制約も多い中奮闘する、表舞台に立つアスリートたちに迫る『東京2020オリンピック SIDE:A』が6月3日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『東京2020オリンピック SIDE:A』は、2021年に開催された東京2020オリンピックの公式映画として製作されたドキュメンタリー2部作の第1作。カンヌ映画祭常連で世界的にも知られる河瀬直美さんが総監督を務めた。1964年以来の東京での開催が決まった第32回オリンピック競技大会。しかし2020年3月、新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延により、近代オリンピック史上初の延期が決まった。そして2021年7月23日、コロナ禍は未だ収束せず開催に賛否両論が叫ばれる中、1年遅れの開会式が実施され、オリンピック史上最多となる33競技339種目、17日間にわたる大会がついに幕を開ける。無観客となるなど異例づくしとなった大会と、その開催に至るまでの750日、5000時間に及ぶ膨大な記録をもとに、2部作の2作目となる「SIDE:A」では、表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者たちにスポットを当て、彼らの秘めた思いと情熱、そして苦悩を映し出す。

 

(C)2022 -International Olympic Committee -All Rights Reserved.

 

映画『東京2020オリンピック SIDE:A』は、6月3日(金)より全国の劇場で公開。

本当に開催することが出来るのか!?直前まで思っていた東京2020オリンピック。当時のことを思えば、開催の有無に限らず入念に本作の構想を考えた上で、様々な映像を撮影していたのではないか、と察してしまう本作。4年毎の開催時にはオフィシャル映画を作ってきたわけだが、ここまで想定外の内容が含まれている作品も近年ではなかったのではないだろうか。

 

事前に、「SIDE A」は表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者たち、「SIDE B」は大会関係者、一般市民、ボランティア、医療従事者などの非アスリートたち、とアナウンスされていたが、「SIDE A」を観てみると、開催日までに日本で起こっていたことをしっかりと映し出しており、これは、「SIDE B」を観ているのではないかと錯覚を起こしてしまった。それだけ、今回の開催は異例であることを約1年ぶりに思い返した次第だ。

 

とはいえ、いざ開催されると、今回のオリンピックにおいてどこに注目して本作が映し出すか、がポイントになる。オリンピック史上最多となる33競技339種目において、日本ならではの競技に注目し、今大会で日本が躍進した競技、新たに追加された競技・種目、そして、現代の多様な考え方が浸透した中での選手とサポートする人達の姿が重点的に描かれていく。協議の詳細や勝負の結果云々については周知の事実であることを根底にしており、あくまでアスリート達に密着し、心象風景をカメラが丁寧に捉えようとしている。

 

オリンピックでメダルを獲得することは、「目先の勝利」なのか、「人生の勝利」なのか。アスリートや観る者にとって考え方は様々であろうが、表舞台に立つ人達の秘めたる想いと情熱、そして苦悩を見つめた物語をじっくりと体感できる作品に仕上がっていた。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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