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村上春樹さんの短編小説を映画化!妻を亡くした男性が喪失感と向き合っていく姿を描く『ドライブ・マイ・カー』がいよいよ劇場公開!

2021年8月16日

(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

 

愛妻を失い喪失感に苛まれる男性が、とある女性との出会いを通して新たな一歩を踏み出す様を描く『ドライブ・マイ・カー』が8月20日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ドライブ・マイ・カー』は、亡き妻との記憶にさいなまれる俳優の姿を通して、計り知れない喪失とほのかな希望がつづられていく物語。舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさきと過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。

 

本作は、村上春樹さんの短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編「ドライブ・マイ・カー」を、『偶然と想像』でベネチア国際映画祭銀熊賞を受賞した濱口竜介監督により映画化。主人公の家福を西島秀俊さん、ヒロインのみさきを三浦透子さん、物語の鍵を握る俳優の高槻を岡田将生さん、家福の亡き妻である音を霧島れいかさんがそれぞれ演じる。2021年の第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画では初となる脚本賞を受賞。ほか、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の3つの独立賞も受賞した。

 

(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

 

映画『ドライブ・マイ・カー』は、8月20日(金)より全国の劇場で公開。

村上春樹さんの短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編「ドライブ・マイ・カー」では、主人公の家福悠介と寡黙な専属ドライバーのみさきによるやり取りを中心に描き、時折シームレスに亡き妻である音との日々が描かれる。ただそれだけだ。短編の中に妻を失った喪失感と希望を丁寧に描きながらもあっという間に終わる。実に味わい深い作品だ。それだけでは179分の作品にはならない。そこで「女のいない男たち」に収録されている「シェエラザード」と「木野」に含まれている要素を取り入れた。「シェエラザード」からは、妻の音が歩んできた人生や価値観をエッセンスとして炙り出している。「木野」からは、家福が歩んでいく希望の旅路に連なる心情を加えた。だからこそ実に豊かで味わい深い本作を作り上げている。

 

また、濱口竜介監督ならではのじっくりと拘った”本読み”をふまえた作品作りが如実に表れている本作。アントン・チェーホフによる戯曲「ワーニャ伯父さん」の台本読みを行う稽古を描いたシーンでは、あえて抑揚がなく感情を抑えた台詞の言い回しをさせている。濱口監督の姿を西島秀俊さんに体現させているかのようにすら感じた。これぞ濱口監督がやりたかったことではないか。終始一貫して台詞には拘っており、監督の凄みが伝わってきた。本作がカンヌ国際映画祭でも評価され脚本賞を受賞したことは実に喜ばしい出来事。至高の179分を存分に味わってほしい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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