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現在の皇帝ペンギンの姿を観てほしい…!『皇帝ペンギン ただいま』天王寺動物園でペンギン博士を迎えトークイベント開催!

2018年8月13日

アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞したフランス製のネイチャードキュメント『皇帝ペンギン』の続編である『皇帝ペンギン ただいま』が8月25日(土)より公開。現在、関西各地の動物園や水族館でイベントが開催されている。8月13日(月)には、映画の日本版監修を行った上田一生さんを迎え、ペンギンの飼育担当者とのトークショーが開催された。

 

映画『皇帝ペンギン ただいま』は、アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した『皇帝ペンギン』の12年ぶりとなる続編。ペンギン全種の中で最も寒冷な環境に適応しており、親鳥は餌を採るため150~1,000kmも移動するなど、最も過酷な子育てをする鳥とされる皇帝ペンギン。まだ子どもの羽毛に覆われている若い皇帝ペンギンたちの初めての旅を追い、南極の過酷な自然の中で懸命に生きる姿と親子の絆を感動的に描く。最新鋭のデジタル4Kカメラやドローンを駆使して撮影を敢行し、なめらかな羽毛や、空の青さをそのままに反射する氷山など、美しい映像を鮮明に映し出す。さらに南極海では史上初となる水深70メートルの水中撮影に挑み、透き通る海中を飛ぶように狩りをするペンギンたちや、氷海下に生息する様々な生物たちの貴重な姿を捉えた…

 

大阪の天王寺動物園にて開催中のナイトZOOのスペシャルトークイベントとして、“ペンギン博士”の上田一生先生と、天王寺動物園の飼育員である西村さんと藤本さんが登壇。

 

当日は、開催前にあいにく雨が降り始め、上田先生は集まったお客さんを労らいながら「47年間もペンギンについて調べたり、動物園での飼育のお手伝いをしたりしています。今作を手掛けたリュック・ジャケ監督とも30年間の付き合いがあります」と自己紹介を兼ねてご挨拶。西村さんと藤本さんも、ペンギンをはじめ、様々な鳥類の飼育を担当していることを説明した。

 

皇帝ペンギンは、王様ペンギンより一回り少し大きく、南極にしかいない。天王寺動物園では、王様ペンギンとフンボルトペンギンを鑑賞できる。西村さんは「私達も日々勉強している」と謙遜しながら「様々な鳥類を飼育しているが、その中でも、ペンギンは大変特殊な鳥です。ほかの鳥とは常識が通用しないところが沢山ある」と述べると、藤本さんも「今年、フンボルトペンギンの雛が2羽かえりました。現在スクスクと育っています」と伝えた。

 

上田先生は親戚が神戸におり「京都や大阪は幼い頃から頻繁に通っていました。当時、動物園といえば、神戸の王子動物園や大阪の天王寺動物園が常識でした。この園にいるペンギンは昔から何回も拝見していました」懐かしむ。また、現在の猛烈な暑さの真っ只中で、園内のペンギンを心配するが、西村さんは「今年の尋常じゃない暑さの中、あのフンボルトペンギンでさえ大変そうです」と報告する。食欲にも変化があり「以前は、午後3時頃にあげていたが、もう少し涼しくなってから餌をあげたり、朝にあげていなかったごはんを朝にあげたりと、あげる時間をずらしたり回数を分けたりしている」と工夫してきた。さらに、藤本さんから「どうしても栄養をつけてほしい時は特別メニューとして、ししゃもを餌に混ぜる。大好物なので、いつもと違えばすぐに分かり、次回もねだってくる」と説明が加えられる。これを受け、上田先生は「飼育担当者や獣医さんの努力の賜物です」とねぎらった。

 

ここで、クイズコーナーを展開。世界でペンギンは何種類いるか?、ペンギンを区別するためにつける印とは?、皇帝ペンギンは息継ぎをせずに最大何分間潜っていられるか?どのように薬を与えるか?王様ペンギンの繁殖周期はどれくらいか?と様々な質問が投げかけられ、ペンギンが大好きなお客さんがすかさず回答していった。

 

最後に、上田先生は先日出版した『世界一おもしろいペンギンのひみつ もしもペンギンの赤ちゃんが絵日記をかいたら』を紹介しながら「12年前にリュック・ジャケ監督は映画『皇帝ペンギン』をつくり、『第78回アカデミー賞』で長編ドキュメンタリー賞を受賞した。監督は私の友人で、日本版の監修を行った」と前作を振り返る。今作について「4K映像が繰り広げられ、ドローンによる撮影が行われたりしている。さらに、100mも潜水してカメラマンが命懸けで映像を撮っている」と技術的に紹介。だが、完成した作品は「南極で進みつつある温暖化の影響を捉えている。皇帝ペンギンが住んでいるエリアは全く雨が降らず、雪しか降っていなかった。リュック・ジャケ監督は、撮影中に何回も雨に遭遇した」と現在の南極にある現実を伝えている。皇帝ペンギンの雛には柔らかい綿毛が生えており、保温性があるが、防水性がない。皇帝ペンギンの雛が雨を浴びて濡れてしまうと、次に雪が降った時に水が凍って雛が大量に死んでしまう。リュック・ジャケ監督は「50年以内に南極の皇帝ペンギンはいなくなってしまうかもしれない」と予見する。上田先生は国際自然保護連合に所属しており「皇帝ペンギンは簡単に絶滅しないだろうと考えていた。リュック・ジャケ監督の報告やこの映画から、もう一度調べ直し、もし皇帝ペンギンが繁殖するエリアで雨が降り始めているなら、注意して見守っていきたい」と訴えた。なお、今作は家族愛がテーマでもあり「ナレーションを担った草刈正雄さんは、収録日に思わず涙を零されました。草刈さんの日本語ナレーションを味わって頂きながら、ペンギン達親子の絆の強さや南極の自然の美しさ、共に皇帝ペンギン達が直面している厳しい未来を考えて頂き、野生の動物たちの気持ちや現状を想像して頂ければ」と思いを込め、スペシャルトークイベントは締め括られた。

 

映画『皇帝ペンギン ただいま』は、映画『皇帝ペンギン ただいま』は、8月25日(土)全国ロードショー(配給:ハピネット)[大阪:、ユナイテッド・シネマ岸和田 兵庫: 奈良: 滋賀:ユナイテッド・シネマ大津]。また、9月1日(土)~、9月14日(金)~ユナイテッド・シネマ枚方、9月21日(金)~109シネマズ大阪エキスポシティでも公開。

なお、天王寺動物園内では本作の公開を記念し、8月21日(火)から8月28日(火)までパネル展を開催。本作の貴重な場面写真や、等身大の皇帝ペンギンたちと一緒に記念撮影できるフォトコーナー、その他にペンギン全18種類の紹介や、皇帝ペンギンの詳しい説明・トリビア集など、ペンギンに関する情報満載となっている。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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