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【チケットプレゼント有り!】正義感が強い男子高校生と“学年一の嫌われ者”な女子高生との愛を描く『砕け散るところを見せてあげる』がいよいよ劇場公開!

2021年4月1日

(C)2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会

 

いじめを受ける下級生女子を救ったことをきっかけに、我が身を犠牲にしてでもヒーローになろうとする少年の壮絶な軌跡を映し出す『砕け散るところを見せてあげる』が4月9日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『砕け散るところを見せてあげる』は、正義感が強い高校3年生の男子と“学年一の嫌われ者”である1年生の女子の関係を描く愛の物語。平凡な日々を送る高校生の濱田清澄は、ある日、学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃に出会う。正義感の強い清澄は玻璃に救いの手を差し伸べ、玻璃はそんな清澄に対して徐々に心を開いていく。しかし、玻璃には誰にも言えない秘密があった。その秘密に気づき始めた清澄に、恐るべき危険が迫り…
本作は、アニメ化もされた『とらドラ!』『ゴールデンタイム』の竹宮ゆゆこさんの小説を『坂道のアポロン』の中川大志さんと『ガールズ・ステップ』の石井杏奈さんが主演、『蟹工船』『うさぎドロップ』のSABU監督のメガホンで実写映画化。共演には井之脇海さん、清原果耶さん、松井愛莉さん、北村匠海さん、原田知世さん、堤真一さんら豪華キャストが集う。

 

なお、今回、本作のチケット(前売鑑賞券《中川大志さん&石井杏奈さんペアVer.》)を特別にプレゼント(2組4名様)。
※チケット券面には公開延期前の公開日が記載されていますが、4月9日(金)より劇場でお使いいただけます。
御希望の方は以下の問い合わせフォームに住所・氏名を記入の上、応募願います(応募〆切は4月11日(日))。記入いただいた情報は、今回のプレゼント送付以外の目的には一切使用せず、抽選後は速やかに廃棄いたします。当選者の発表は、プレゼントの発送をもってかえさせて頂きます。

 



     

    映画『砕け散るところを見せてあげる』は、4月9日(金)より全国の劇場で公開。

     

    (C)2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会

    『砕け散るところを見せてあげる』……どういう意味なのだろうか、と興味を掻き立てられるタイトル。観始めてみると、どこか見覚えのあるボーイミーツガールな物語が始まる。ヒーローに憧れる男の子とみんなからいじめられる女の子が出会い、少しずつ距離を縮めていく。じっくりと会話を重ねながら、不思議な関係性を築き上げていく2人の姿は、青春映画らしい魅力に溢れている。なぜ不思議な空気感を感じるのかと思ったら、原作は竹宮ゆゆこさんによる小説だと気づき、腑に落ちた。独特なキャラクターや言い回し、意味深なメタファーはクセがある。彼女ならでは、と云える唯一無二の魅力だ。さらに、中川大志さんと石井杏奈さんの巧みな演技力が登場人物達をより人間味溢れる存在にしている。特に、石井杏奈さんの怯えた演技は印象的だった。しかし、後半から底知れない闇が顔を覗きはじめ、2人に孤独と後悔を植え付ける。どうにもならない出来事を目の前にした時、人はあまりにも無力となってしまう。高校生なら尚更だ。果たして2人はどうなってしまうのか……何も前情報を入れずに観たらきっと驚くだろう。また、底知れぬ闇の存在として登場する堤真一さんの不気味な演技も素晴らしい。

     

    だが本作は、どんでん返し的な展開で驚かせることに重きを置いていない。原作にあるトリックを最初からバラしており、後半からの展開も勘の鋭い方なら想像できてしまうだろう。では、一体何を描きたいのか?それは、2人が体現する、砕け散るほどの意志と愛ではないか。些細なきっかけから出会った2人は、いつしか自分の為にではなく誰かのために動くことになる。誰かの為に動く行為はヒーローのあるべき姿でもあり、愛する人への誓いでもあった。孤独や傷、後悔、痛みを知り、誰かの為に報いる2人の砕け散る程の意志と力強い愛は世界を包み込む。ああ、これは深い愛の物語だったのか。

    fromマリオン

     

    なんだろうか、この感覚は。すっきりしたとは言い難いのが鑑賞直後の正直な感想。一筋縄ではいかない展開に、最後まで驚きと切なさが胸に残ったまま、物語は幕を閉じる。

     

    平凡な高校生活を送っている濱田清澄と、いじめられっ子の蔵本玻璃。清澄は玻璃を気にかけるようになり、玻璃も少しずつ心を開いて二人は惹かれ合う。石井杏奈さんが演じているとはわからないほど見すぼらしかった玻璃が、中川大志さん演じる清澄によって笑顔を取り戻していく様子は微笑ましく、二人の多少ベタながらも平和なスクールデイズを私たちは見守っていたはずである。しかし、話が進むに連れて雲行きはどんどん怪しくなり、予想だにしない方向へと二人の運命は向かっていく。できれば予告編などは観ず、最後までジェットコースターのように振り回される感覚を楽しんでほしい。原作小説は叙述トリックが話題になった作品だが、映像化が難しそうなテーマにも違和感を感じさせないのはSABU監督の手腕だ。映画を先に観れば原作を、原作を先に読めば映画を観たくなる作品であることは間違いない。

     

    ちなみにSABU監督といえば、初監督作品『弾丸ランナー』(1996年)から始まり初期作品における堤真一さんの印象が強い。今作で久しぶりにSABU監督の撮るアクの強い堤真一さんが観られ、お二人のファンとしては嬉しい限りだった。

    fromマエダミアン

     

    キネ坊主
    映画ライター
    映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
    現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
    最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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