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目指せゲイゲームズ!フランスのLGBTQ+の水球チーム描く『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』がいよいよ劇場公開!

2021年7月7日

(C) LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS

 

同性愛者嫌いな元オリンピック銀メダリストの水泳選手が、人種も年齢もさまざまな同性愛者のアマチュア水球チームを率いることになり、世界最大のLGBTQ+五輪出場を目指す様を描く『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』が7月9日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』は、ゲイのアマチュア水球チームの奮闘を、実在するチームをモデルに描いたフランス発のスポーツコメディ。元オリンピック銀メダリストの水泳選手マチアスは、同性愛者に対する心ない発言への罰として、ゲイのアマチュア水球チーム「シャイニー・シュリンプス」のコーチに就任する。マチアスに課されたミッションは、弱小チームの彼らを3カ月後に開催される世界最大のLBGTQ+五輪「ゲイゲームズ」に出場させること。パーティ好きで勝ち負けにこだわらない個性的なメンバーたちをまとめあげるべく、悪戦苦闘するマチアスだったが…

 

本作は、モデルとなった水球チームのメンバーであるセドリック・ル・ギャロと共にマキシム・ゴヴァールが監督・脚本を手がけた。

 

(C) LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS

 

映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』は、7月9日(金)より全国の劇場で公開。関西では、7月9日(金)より大阪・心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋と京都・烏丸の京都シネマ、7月16日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

元オリンピック銀メダリストが放った発言は、はっきり言えば”失言”の類。日本でも同様の事態が起こりかねない、と社会を鑑みると自ずと考えてしまう。だが、フランスの場合、メディアからターゲットにされてしまえば罵倒の嵐となる。うっかり放ってしまった失言が人生を棒に振りかねない。救いの手として差し伸べられた措置が、ゲイのアマチュア水球チーム「シャイニー・シュリンプス」のコーチ。救済措置ではななく、追放措置のように描かれるが、主人公のマチアスにとっては多様な世界を学び人生を顧みる機会となった。

 

監督・脚本を担った一人、セドリック・ル・ギャロは実際に「シャイニー・シュリンプス」に参加している。奇異で過激と見られようと自分を貫くメンバー達との旅を通して、辛い現実をユーモアで乗り切っていく姿を垣間見て、本作に反映しているのは興味深い。作中で描かれる各々のメンバーが抱える大小様々な人生の課題は、実際のチームメンバーからインスパイアされたものだろうか。実際の「シャイニー・シュリンプス」はプロフェッショナルな格式高いチームではなく、あくまで”同好会”。だからこそ本作がキャッチ―に描かれているのが微笑ましく印象的に残っている。されど、本作は水球をについてもしっかりと描いており、所謂スポ根映画としてエモーショナルであり、心にグッとくるものがあった。”人生楽しんだもん勝ち!”と掲げられた本作のテーマを見に沁みて観終えられた。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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