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ジョナ・ヒルが1990年代への愛を込め、少年の日常が変わっていく姿を映し出す『mid90s ミッドナインティーズ』がいよいよ劇場公開!

2020年8月31日

(C) 2018 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.

 

1990年代のロサンゼルスを舞台に、シングルマザー家庭に育った少年がスケートボードを通してかけがえのない仲間と出会い、大人への扉を開いていく様を、1990年代を象徴する要素盛り沢山で描き出す『mid90s ミッドナインティーズ』が、9月4日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『mid90s ミッドナインティーズ』は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』等に出演の俳優ジョナ・ヒルが初監督・脚本を手がけ、自身が少年時代を過ごした1990年代のロサンゼルスを舞台に、13歳の少年の成長を描いた青春ドラマ。シングルマザーの家庭で育った13歳の少年スティーヴィーは力の強い兄に負けてばかりで、早く大きくなって見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボードショップに出入りする少年たちと知り合ったスティーヴィーは、驚くほど自由で格好良い彼らに憧れを抱き、近づこうとするが…

 

 

本作では、『ルイスと不思議の時計』のサニー・スリッチが主演を務め、母を『ファンタスティック・ビースト』シリーズのキャサリン・ウォーターストン、兄を『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズがそれぞれ演じる。

 

(C) 2018 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.

 

映画『mid90s ミッドナインティーズ』は、9月4日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、難波のなんばパークスシネマ、京都・烏丸の京都シネマで公開。また、9月11日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸でも公開。

まだ青春の入り口のローティーン。背伸びしないと届かないことばかりで息苦しいけれど、これから何でもできるはずの将来を漠然と信じる明るさと、無茶をしてもなんとかなるだろうという無謀さ。大人になったら忘れてしまうだろう何でもない日々と、決して忘れない初めての体験が入り混じった、あの頃の風景。どこにでもある少年たちの姿を、こんなに魅力的に描いた監督・脚本のジョナ・ヒルの手腕は秀逸だ。85分という上映時間の簡潔さまでもが潔い。そして、主人公スティーヴィー役のサニー・スリッチが愛嬌たっぷり。こんなに誠実で、はにかんだ「Thank you so much」はちょっとずるいくらい愛らしく見えてしまう。彼はプロのスケートボーダーでもあると知っていると、スティーヴィーがスケボーに夢中になっていく様子がとても微笑ましく見られて楽しい。

 

なお、日本の公式サイトでは劇中で使われている1990年代の楽曲がプレイリストとなって公開中。スティーヴィーが大人の階段を上っていくとあるシーンでは、ニルヴァーナの「Where did you sleep last night?」が流される。彼らのライブアルバム『MTV・アンプラグド・イン・ニューヨーク』で最後に収録された楽曲であり、レッドベリーのカバーだ。様々な解釈が出来る歌詞ではあるが、本作では、スティーヴィーがその後に経験していく出来事を暗示しているようにも受けとめられる。また、本作の最初と最後には、最近では『WAVES/ウェイブス』の音楽を手掛けたナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーとアッティカス・ロスによる楽曲が流れ、スティーヴィーの淡くて痛い青春に寄り添う気持ちになりながら、本作を観終えられた。

fromNZ2.0@エヌゼット & more

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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