10年に渡る”イップ・マン”シリーズの集大成!『イップ・マン 完結』がいよいよ劇場公開!
(C)Mandarin Motion Pictures Limited, All rights reserved.
詠春拳の伝説的達人の生涯を描く『イップ・マン』シリーズの第4作『イップ・マン 完結』が、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う休業要請の緩和により、7月3日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『イップ・マン 完結』は、ブルース・リーの師匠として知られる詠春拳の達人イップ・マン(葉問)を描く伝記アクションシリーズ第4作。1964年、サンフランシスコに渡ったイップ・マンは、弟子であるブルース・リーとの再会や太極拳の達人ワンとの対立などを経て、アメリカという異国の地で生きる同胞たちが直面している厳しい現実を身をもって知る。そんな中、中国武術を敵視する海兵隊軍曹バートンとの戦いでワンが敗北を喫してしまう。香港に残して来た息子にある思いを伝えたイップ・マンは、宣告された病を隠して、人びとの誇りのために最後の戦いへと挑む。
シリーズ最終作となる本作は、香港電影金像奨で監督賞をはじめとする9部門にノミネートされた。『ムーラン』『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』など、ハリウッドでも活躍するドニー・イェンが『イップ・マン 序章』『イップ・マン 葉問』『イップ・マン 継承』とイップ・マンを演じ続け、本作では製作としても携わっている。監督もシリーズ全作品を手がけたウィルソン・イップが務めた。
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映画『イップ・マン 完結』は、7月3日(金)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋、京都・九条の京都みなみ会館、神戸・三宮の神戸国際松竹をはじめ全国の劇場で公開。
もはや言うべきことは何も無い。ファンの方は「観て下さい」と言われるまでもなくご覧になるだろうし、シリーズ未見の方には是非この機会に一作目から観てください、としか申し上げられない。ひとつだけ注意点をあげさせてもらえるなら、本作は文字通りシリーズの完結編であるため、過去の三作「序章」「葉問」「継承」を鑑賞していることが大前提である。もしこの「完結」からとりあえず観てみようかなと考えている方がおられたら、それは思い留まって頂き、どうか「序章」から順に観たほうが良いですよ、と言わせていただきたい。また、過去作を観たのがしばらく前で、細かい登場人物などがうろ覚えになっているという方は、ここで復習しておいたほうが絶対に良いと強くお薦めする。時系列的に「継承」と「完結」の間にあたる番外編「マスターZ」は未鑑賞でも問題ない(こちらも大傑作なので個人的にはむしろ観て欲しいが)。
2008年の一作目から10年をかけて幕を閉じるイップマンの最終作。今回の「完結」では本編の開幕5秒で泣けてしまう。その後は何度も落涙し、エンドロールでは嗚咽である。何度泣いたかは数えきれない。ストーリーが「継承」で一度は完結していながら、追って制作された続編でこれほど美しくクロージングするのは、はるかに期待以上だった。厳かに、そして格調高く締めくくる至高のエピローグ。本作を以てイップマン師父とはお別れなのだと覚悟が出来たなら、いざ劇場で見届けて頂きたい!
fromNZ2.0@エヌゼット
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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