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若者が遭遇する人生の挫折や再生を詰め込んだ作品…!『王様になれ』岡山天音さんを迎え舞台挨拶開催!

2019年10月3日

the pillows結成30周年企画として制作されたオリジナルストーリーの劇映画『王様になれ』が全国の劇場で順次公開中。10月3日(木)には、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋に岡山天音さんを迎え舞台挨拶が開催された。

 

映画『王様になれ』は、the pillowsボーカルの山中さわおさんの原案を、俳優で舞台の演出家としても活躍するオクイシュージさんが初監督作品として映画化。カメラマンになる夢を抱きながらも、厳しい現実を前に苛立ちと焦りを感じながら叔父のラーメン店で働く祐介。初めて足を運んだ「the pillows」のライブで、思いを寄せるユカリを偶然見かけた祐介は、ユカリと話すようになる。祐介はユカリとの距離が近づいていくにつれ、徐々に「the pillows」の魅力にもはまっていく。
主人公の祐介役を岡山天音さん、祐介が弟子入りを懇願するカメラマン・虻川役を岡田義徳さんが演じる。さらにthe pillowsのメンバーが本人役で出演し、GLAY、ストレイテナーなどthe pillowsと交流のあるミュージシャンたちも多数出演する。

 

今回は、上映前に、岡山天音さんが登壇。本作の鑑賞が2回目以上のお客さんも多いなかで、丁寧に言葉を紡いでいく舞台挨拶となった。

 

昨年の夏頃、岡山さんは「the pillowsって知ってますか?」というメールがマネージャーから届き、知っており聞いていることを伝えながらも「なんだろなぁ」と思っていた。その後、正式なオファーを、the pillowsのREBROADCAST TOURの東京公演の前頃に受ける。ピロウズのアニバーサリー映画への出演が決まったと聞き、まずは、楽器の練習をしなければいけないのか、マネージャーに確認していく。TOURの赤坂公演で初めてピロウズのLIVEを見たが「2Fの関係者席から俯瞰して観ていたので、一人一人のお客さんがピロウズと楽曲に対する思い入れや熱量が凄かった」と感じ、緊張していた。LIVE終演後、緊張しながらピロウズの山中さわおさんに挨拶したが「会うなり『出演しているドラマを録画して観てるよ。本物だぁ』と言ってくれて、優しかったです」とひと安心。山中さんのチャーミングさを感じられる機会となった。その後、再び宇都宮での公演を観にいっている。「最初に赤坂で見せて頂いた時に、ピロウズのパフォーマンスやファンの皆さんの愛情を肌で感じ、自分の中のピロウズに対する思いを濃くしていきたかった。もし再びTOURを見に行かせて頂く機会があったら是非」とお願いしており「規模も全然違いましたので、より近くで感じられて良かった。同じアーティストのライブを違う会場で観ることもなかなか無い」と感想を話し、興味深い機会となった。

 

出来上がった脚本を読み、自身より年上である27歳の発展途上なキャラクターについて「まだ青い役だな」と思思いながらも「誰しも身に覚えがあり感じたことがある。踏み出さなきゃいけないけど踏み出せない。自分の夢に向き合わず逃げてしまっている。共感できる要素が沢山あるキャラクターだな」と捉えていく。しかし「ウジウジし過ぎててお客さんに嫌われないように気を付けないといけない。バランスを良くしよう」という思いがあり「共感してもらえたり支えてもらえる器を持ったキャラクターを壊さないように大事にしました」と語る。

 

初めての映画監督を務めたオクイシュージさんも出演しており「大変そうでしたね」と冷静な眼差しを送りながらも「監督と共演しながら、緊張している姿を見ていて楽しかったですね」と正直に話す。「前日ギリギリで台詞を頭に入れた。台詞が入らなくて困った」とオクイさんが言っていたことを明かしながらも「元々、役者さんなのでコミカルなシーンはおもしろいですね」と称賛していく。ピロウズやゆかりのあるミュージシャンとも共演し「カッコいいですよね。花があり、役者みたいでしたね。画面映えが凄かった」と気に入っている。山中さんとの共演について「さわおさんも何回も劇中には登場しますが、御本人はストイックな方で上手いですよね。初演技で皆こんなに出来ちゃうんだな」と感心していた。

 

本作について、岡山さんは「全体を通して苦しかったですね。仕事でも恋愛でも様々なことが起きている。若者が遭遇する人生のある一時、挫折や再生を詰め込んだ作品」と評しながら「ヒロインのゆかりや虻川さんに支えられた。1人のシーンを1日かけて撮影する時は廃人になっていました。LIVEシーンは、第一線で活躍しているアーティストがいる現場で演じることは初めてで、楽しんでいました」と振り返る。最後に「撮影が進んでいく中で、スタッフ・キャストの皆がピロウズのファンとなり、とにかくピロウズとバスターズ(ファン)の皆さんに愛情を注げるだけ注いで皆で作りました。皆さんが自由に観て頂けたら。楽しんでください」と思いを託し、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『王様になれ』は、全国の劇場で順次公開中。関西の劇場では、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋と京都・烏丸の京都シネマと神戸・元町の元町映画館で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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