ジャッキー・チェンVSピアース・ブロスナン!『ザ・フォーリナー/復讐者』がいよいよ劇場公開!
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かつて特殊部隊に所属し、今はレストランを営む主人公が、テロで愛する娘を失い、怒りの報復に身を投じる姿を描きだす『ザ・フォーリナー/復讐者』が、5月3日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ザ・フォーリナー/復讐者』は、ジャッキー・チェンがおなじみの笑顔を封印し、孤独で冷徹な復讐者をシリアスに演じたサスペンスアクション。元特殊部隊員のクァン・ノク・ミンは、現在はロンドンでレストランのオーナーとしてつつましく暮らしていた。ところがある日、高校生の愛娘が政治的な無差別テロに巻き込まれ、命を落としてしまう。静かな怒りに燃えるクァンは、犯人を探すうちに北アイルランドの副首相リーアム・ヘネシーの存在にたどり着き、復讐を開始するが……。
本作では、ヘネシー役に5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナン。『007 カジノ・ロワイヤル』のマーティン・キャンベル監督がメガホンを取り、『エネミー・オブ・アメリカ』のデビッド・マルコーニが脚本を手掛けた。
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映画『ザ・フォーリナー/復讐者』は、5月3日(金)より、大阪・難波のなんばパークスシネマ、京都のMOVIX京都、神戸・三宮の神戸国際松竹をはじめ、全国の劇場で公開。
「この激しい怒りを許せるのか。耐えることができるのか。」
愛する家族を奪われて打ちひしがれ、復讐だけが残った老人。虚ろな表情で弱弱しく歩く姿には、いつものカンフーヒーローの姿はない。しかし、とても重いストーリーながら、一級のエンタメ作品が届けられた。ジャッキー・チェンがおなじみのカンフーアクションを披露しつつ、特殊エージェントの秘密テクニックも駆使し、悲しい復讐劇の中にスパイもののサスペンスもあり、てんこ盛りだが纏まっている。「娘をもつ父親を怒らせたら、実は元特殊部隊の怖い人だった」という展開は、今では定番として確立しているジャンルかもしれないが、本作は群を抜いてハードボイルドだ。ジャッキー・チェンはこんな役も出来るのだと感動した。
原作は1992年に発刊された米国の小説「THE CHINAMAN」。主人公はベトナム戦争を経験している男。もともとの設定は40代だと思うが、この20数年前の小説を現在のジャッキーの年齢に合わせるためか、主人公は60歳を過ぎた老人になっている。また、原作では彼の妻も娘と一緒にテロで亡くなるが、映画では少し異なる設定。紛れもないジャッキー・チェンの映画でありつつ、今までに見せたことがない新機軸。ファンを必ず満足させる作品であり、絶対に観て欲しい!とだけ言わせてもらいたい。エンドロールまでパーフェクト、嬉しい限り。
fromNZ2.0@エヌゼット
タイトルに相応しい展開で物語は進む…「中国人の年寄り」と組織になめられた主人公を演じるのは何を隠そうジャッキー・チェン。誰もが「この年寄りは只者じゃないぞ」とピアース・ブロスナン演じるリアムに教えたくなる。そんな忠告はリアムにはもちろん届くわけもなく、ジャッキーのアクションが炸裂する!拳が!蹴りが!どこまでも唸る!敵にめり込む!!銃を持つ敵に対しても果敢に挑み、罠まで駆使して敵をなぎ倒す。現実では不可能だろうとツッコミを入れたくなるアクションも彼の手にかかれば謎の説得力が生まれる。彼に理屈は通用しない。
本作はジャッキー・チェンの出演する作品にしては珍しく笑いの要素はほぼなく、彼の出演する映画の中でも1、2を争う硬派なアクション映画が誕生した。さらに、007シリーズのような上質な物語が加えられており、満足いく仕上がりになっている。
fromねむひら
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!