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今の日本が取り組むべき課題がこの映画にはある…!『波乗りオフィスへようこそ』関口知宏さんと明石知幸監督を迎え舞台挨拶開催!

2019年3月11日

あるセキュリティソフト会社の経営者と社員が経験する“地方創生““働き方改革“をめぐる物語と人間模様を映し出す『波乗りオフィスへようこそ』が、5月11日(土)より、大阪・十三の第七藝術劇場で公開される。本上映に先駆け、3月11日(月)には、主演の関口知宏さんと明石知幸監督を迎え、特別試写会が開催された。

 

映画『波乗りオフィスへようこそ』は、東京から故郷の徳島にオフィス移転を行ったIT企業社長の実話をもとにした人間ドラマ。徳永は東京でセキュリティソフト会社を経営していたが、大企業に押されてエンジニアの採用ができずにいた。窮地に立たされた徳永は故郷の徳島県美波町に人材を求めるが、事業はなかなか好転することはなかった。地元の同級生や起業家の助けを得て、豊かな自然を前面に押し出した秘策を打ち出した徳永は、なんとか採用にこぎつけ、住民たちに助けられながら、数々の困難を乗り越えていく。事業も軌道に乗る中、社員の生田が町最大となる秋祭りの責任者に抜擢され……
関口知宏さんが映画初主演を飾り、宇崎竜童さん、岩崎加根子さん、宮川一朗太さんらベテラン勢が脇を固め、「キリコの風景」の明石知幸監督がメガホンをとった。

 

今回は、上映前に、明石知幸監督と関口知宏さんが登壇。賑やかな舞台挨拶となった。

 

まず、明石監督は、NHK-BS「鉄道の旅」に長らく出演し、日本、ヨーロッパ、中国等、世界中の鉄道に乗っていた関口さんに注目していたことを明かし「本作の企画を立ち上げた頃には、旅がひと段落し、時間があるに違いない」と、面白そうにオファーの理由を語っていく。すかさず、関口さんは「酷くないですか!たしかに時間に余裕がありましたけど」と返した。改まって、明石監督は「『関口知宏のファーストジャパニーズ』という番組に出演されていました。海外で活躍する若者を関口さんが訪ねリポートする番組の内容が好きで見ていました。本作は地方創生がモチーフになっています。日本に対して海外経験が豊富な関口さんは自分の意見をもっています」と捉え「その考え方が映画に滲み出し、良い効果を生むんじゃないか」と経緯を明かしていく。

 

本作に対し、関口さんは「今日本でやるべきことを取り上げている」と実感。日本人が世界を旅する姿を見てきて「彼らは、外国と日本の違いについてあまり話さない。違いが分からないからこそ、問題が生じている」と捉えている。世界をめぐる旅を終え、日本に帰ってきてみると「今の日本は個人の自由を一生懸命に取り組んでいる」と感じ「この映画は今の日本が取り組むべき課題を扱った映画だ」と理解していった。

 

明石監督は、徳島県出身だが、最初から美波町を舞台にした映画は企画していない。本作の題材について依頼を受けた時、偶然にも美波町が舞台だった。当時を振り返り「題材との運命的な出会いが大きかった」と思い返す。美波町に対し、関口さんは「自然環境も含めて、地元の方々は普段は穏やか。でも、ある時には感情が大いに変化していく」と作品の内容をにおわせるように話しながら、馴染んでいった日々を振り返った。

 

最後に、明石監督は、本作について「出演者の皆さんによる芝居のアンサンブルが素晴らしく、全編通して心地良い映画になっています」と紹介。さらに「最後は、サプライズがあります。ハートウォーミングな気持ちで劇場を出られると思います。ぜひお楽しみいただければ」と思いを込め、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『波乗りオフィスへようこそ』は、5月11日(土)より、大阪・十三の第七藝術劇場で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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