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本谷有希子さんの小説を関根光才監督が映画化したラブストーリー『生きてるだけで、愛。』がいよいよ全国の劇場で公開!

2018年11月8日

(C)2018「生きてるだけで、愛。」製作委員会

 

ひきこもり気味の女性と他人と距離を置いて生きる男の愛を描く『生きてるだけで、愛。』が、全国の劇場で11月9日(金)より公開される。

 

映画『生きてるだけで、愛。』は、小説家、劇作家、演出家などマルチな活動を展開する芥川賞作家である本谷有希子さんの同名小説を映画化。過眠症で引きこもり気味、現在無職の寧子は、ゴシップ雑誌の編集者である恋人・津奈木の部屋で同棲生活を送っている。自分でうまく感情をコントロールできない自分に嫌気がさしていた寧子は、どうすることもできずに津奈木に当たり散らしていた。ある日突然、寧子の目の前に津奈木の元恋人・安堂が現れる。津奈木とヨリを戻したい安堂は、寧子を自立させて津奈木の部屋から追い出すため、寧子に無理矢理カフェバーのアルバイトを決めてしまう…

 

本作では、趣里さんが主人公・寧子役を演じ、津奈木役を菅田将暉さん、安堂役を仲里依紗さんがそれぞれ演じる。数々のCMやMVなどを手がけ、カンヌ国際広告祭でグランプリなどを受賞した関根光才の長編劇映画初監督作品。

 

映画『生きてるだけで、愛。』は、11月9日(金)より、大阪・梅田の梅田ブルク7、難波のなんばパークスシネマ、京都のMOVIX京都、神戸・三宮の神戸国際松竹ほか全国の劇場でロードショー。

寧子が自分のパートナーだったとしたら、正直に言えば面倒だ。掴みようのないキャラクターで、ちょっとしたことで気持ちが崩れてしまったら、直しようがない。正気でいても、どこか影響を受けてしまい、自分もおかしくなってしまう…とつらつらと書いてしまったが、このヒロインは極端だとしても、誰しもが、近い感覚に陥ることはないだろうか。だれもが寧子であったり津奈木であったりする可能性は十分にある。そんな風にして皆が必死に日々を生きている。日々を生きているだけも大変なことであり、そこには様々な愛情があった。そのような、日常の延長線上にある物語を今作から受け止める…なんとも美しい時間を過ごしたと思える一作だ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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