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“世界一幸せな国“と言われている仏教国ブータンの今を捉えたドキュメンタリー『ゲンボとタシの夢見るブータン』が関西の劇場でいよいよ公開!

2018年8月24日

(C)ECLIPSEFILM / SOUND PICTURES / KRO-NCRV

 

近代化が進むブータンを舞台に、国民総幸福量(GNH)を重視して生きてきた親世代と自分らしい生き方を大切にする子世代の葛藤を切り取ったドキュメンタリー『ゲンボとタシの夢見るブータン』が関西の劇場でも8月25日(土)より公開される。

 

映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』は、「世界一幸福な国」ブータンを舞台に、異なる夢や価値観を持つ親子2世代の葛藤を描いたドキュメンタリー。ブータンの小さな村で暮らす16歳の少年ゲンボは、家族が代々受け継いできた寺院を継ぐために学校を辞め、戒律の厳しい僧院学校へ行くことについて思い悩む。自らを男の子だと考えサッカー代表チームに入ることを夢見る15歳の妹タシは、唯一の理解者である兄に、遠く離れた僧院学校へ行かないでほしいと願う。一方、子どもたちの幸せな将来を願う父は、ゲンボには出家して仏教の教えを守ることの大切さを説き、タシには女の子らしく生きる努力をするよう諭す。急速な近代化の波が押し寄せる中、子どもたちの思いと親の願いは交差し、やがて静かに衝突する…

 

本作では、監督はブータン出身のアルム・バッタライとハンガリー出身のドロッチャ・ズルボー。世界で初めて劇場公開されるブータン人作家が、若手ドキュメンタリー制作者育成プログラム“ドック・ノマッド”で出会い、作り上げられたドキュメンタリー作品である。

 

映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』は、8月25日(土)より、大阪・十三の第七藝術劇場で公開。また、9月1日(土)から京都・出町柳の出町座でも公開予定。また、神戸・元町の元町映画館でも公開予定(時期調整中)。

「世界一幸福な国」ブータンは、今やスマホも導入されており、仏教国というだけで、他はなんら世界と変わらない。違いがないからこそ、国は違えどいつの時代も変わらない問題が同じようにある。自身の経験に基づいて子どもの成長を重んじる親と、自身が心からこうありたいという想いが親に伝わらない子供たち。どこの家庭にもありそうな普遍的な葛藤や問題が描かれている。

私個人としては、子供たちの主張を応援したい。親の言いなりになろうとはせず、自らの意思を以て未来を切り開こうとしている姿に子供たちのアイデンティティを感じた。明確な結論を示さずとも、観た者がそれぞれに考える余地を持たせており、好感を寄せる一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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