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自分なりの感情で観てもらえたら…思いを寄せる女性のために10年間を生きた3人の男を描く『君が君で君だ』池松壮亮さん・松居大悟監督を迎え舞台挨拶開催!

2018年7月8日

10年間にも渡って、最愛の女性にとっての“大好きな人“になりきった3人の男の奇妙な愛の行く末を描き出す恋愛映画『君が君で君だ』がいよいよ7月7日(土)七夕より全国ロードショー。7月8日(日)には、大阪・梅田の梅田ブルク7で、主演の池松壮亮さんと松居大悟監督を迎えて舞台挨拶が開催された。

 

映画『君が君で君だ』は、松居大悟監督が、池松壮亮さん主演で描く異色の恋愛ドラマ。愛する女性が憧れる人になりきり、自分の名前すら捨て去って10年間にわたり彼女を見守り続けた3人の男たちの愛の行方を、疾走感あふれる映像で描き出す…尾崎豊になりきる男を池松さん、ブラッド・ピットになりきる男を満島真之介さん、坂本龍馬になりきる男を大倉孝二さんがそれぞれ演じ、『息もできない』の韓国人女優キム・コッピさんがヒロイン役を務める。共演にもYOUさん、向井理さん、高杉真宙さんら豪華キャストが集結。

 

上映後、主演を務めた池松壮亮さんと松居大悟監督が登壇。感謝の気持ちを込めご挨拶。池松さんにとって大阪は『セトウツミ』の撮影以来3年振り。前日は皆を連れて難波等を訪れた。松居監督は、前作『』のプロモーション以来で「お店は詳しくないので、昨日は連れていってもらった。まだお腹いっぱいです」とご満悦。

 

松居監督の9本目である本作がオリジナル作品であることについて、池松さんは20歳の頃に松居監督と出会い多くの仕事をしてきたが「日本映画ではどの監督もオリジナル作品を撮りたい。それ自体が大変な中で、松居さんは紆余曲折を経て、いよいよ作る」と感慨深い。尾崎豊さんになりきる男を演じるにあたり「個人的に様々なものを貰ったと思っているので、ぜひ演じさせて下さいと懇願した。私は1990年生まれ。1992年に亡くなられた尾崎さんはリアルタイムで観てはいないが、父親は大好きで、よく聞かされていたので、いつの間にか様々な曲を知っていた。今思えば教育の一環だった」と振り返る。現在、改めてその偉大さを再考し「自身の人生を短くしながらも、愛することを以て社会の露悪的なものに戦った人。僕は憧れても同じことは出来ないが、その意志は勝手に受け継いでいるような気もする。尾崎豊さんだけでなく、多くの先人から様々なものをもらって今は俳優をやっている」と表明した。これを受け、松居監督は「あくまで、尾崎豊になろうとしている男。どうしてもなれないので、なれなさを表現したい」と説く。なお、満島真之介さんがブラピ、大倉孝二さんが坂本龍馬になろうとした男を演じるが「絶対に共存しない3人がいい。それなら国を変えようと思い、幅広く外国人俳優を考えた。ブラピは何をやってもブラピになる」と一考するに至った。なお、今作は、狭い部屋で連日の撮影が行われたが、池松さんは「狭い!臭い!熱い!以上です」と断言。松居監督は「向かいにマンションがあるピッタリの場所を見つけた。息苦しい空間には見せたくないと思って、生活は楽しかったんだなと思えるように意識的に撮りました」とフォローする。

 

本作は、松居監督が主宰する劇団ゴジゲンによる2011年の舞台作品。当時の松居監督について「自信がなく人に気持ちを伝えられないままでいた。ドラマでは、気持ちを伝えることが正しいことだと重視されていなかったことが悔しかった」と自身を振り返り「思いを持つことが正しいと突き詰め、このストーリーが出来上がった」と明かす。そんな松居監督について、池松さんは「松居さんは好きな人を好きになり過ぎて、同化したくなる人。これを共感しろと言われても無理ですが、そういう映画ではない。共感というよりも、表現として浮かび上がってくるだけで、根源を辿ると皆が歩んだ原風景に辿り着く」と解釈した。演じるにあたり「皆が自身の記憶と手繰り合わせながらも、松居さんの描こうとしているものに飛び込んだ結果、集合体の強い、滑稽な愛情が出来上がる」と思いを込める。これを受け、松居監督は「僕は分からないと言ってくれた方が嬉しかった。皆が自分達なりに解釈して演じる。理解していたら、ダイナミックな作品はならない。自分が培ってきた経験や技術を用いてテーマにぶつかっていったから現場でも話し合えた。この座組だから出来上がった」と感謝の気持ちを表す。

 

最後に、池松さんは「この映画は、滑稽な愛情を物凄く純粋な愛情を詰め込んだつもりです。笑いたかったら2時間好きなように笑って頂いて楽しんで頂ければ。映画を観た後、皆さんにとって誰かが幸せだったら嬉しいです」と想いを込める。松居監督からは「こうして大勢で暗闇で観るのが好きで、映画を作っています。観た人の数だけ感想や感情があります。周りと合わせず、自分の思うように感想を交換すればいいと思うので、自分なりの感情で観てもらえたら嬉しい」と思いを込め、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『君が君で君だ』は、大阪・梅田の梅田ブルク7はじめ全国公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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