長江を壮大で幻想的な叙事詩で紡いだラブストーリー『長江 愛の詩』いよいよ京阪神で公開!
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2016年のベルリン映画祭で芸術貢献賞を受賞した、長江が舞台の幻想的なラブストーリー『長江 愛の詩』が関西の劇場で3月3日(土)より公開される。
映画『長江 愛の詩』は、アジア最長で全長6300キロを誇る大河・長江を舞台に、川をさかのぼる旅へと出発した貨物船の若き船長と、行く先々の街で出会う謎の女性との不思議な交流を描く叙事詩的なラブストーリー。亡くなった父の後を継ぎ、小さな貨物船の船長となったガオ・チュンは、花火が上海の空に上がるある夜、双眼鏡ごしに、ある女性の姿を目にする。その女性は生活に疲れた様子で、さほど若くもないが、なぜかガオは心のときめきを感じでいた。やがて違法の仕事を請け負ったガオは上海から長江をさかのぼる旅へ出発する。機関室で発見した「長江図」と題された手書きの詩集には父親が20年前に創作したいくつもの詩が記されており、ガオは詩集に導かれるかのように、行く先々で出会うアン・ルーというミステリアスな女性と恋に落ちていく。彼女は上海で目撃し、心をときめかしたあの女性だった…
映画『長江 愛の詩』は、3月3日(土)から大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で公開。また、京都の京都シネマ、神戸・元町の元町映画館で順次公開。
アン・ルーと女性の正体が気になりながらも、雄大な長江とその景色の美しさに圧倒される。また、発展していく時代の中で普遍的なものが残せなくなっていくもどかしさも感じさせられた。長江を上っていくにつれて目の当たりにする中国の現在を映し出した作品である。
- キネ坊主
- 映画ライター
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