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不眠症を抱える高校生の男女が出会い絆を深めていく『君は放課後インソムニア』がいよいよ劇場公開!

2023年6月20日

©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

 

使われていない学校の天文台で出会った同じ悩みを持つクラスメイトの交流を描く『君は放課後インソムニア』が6月23日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『君は放課後インソムニア』…

石川県七尾市。不眠症に悩む高校1年生の中見丸太(なかみがんた)は、校内の使用されていない天文台でクラスメイトの曲伊咲(まがりいさき)と遭遇し、彼女も自分と同じ悩みを抱えていることを知る。これまでほとんど話したことのない2人だったが、不眠症という秘密を共有することで絆が芽生えはじめる。そんなある日、2人が仮眠場所として天文台を勝手に使っていたことがバレてしまい、天文台は立ち入り禁止になってしまう。伊咲の寂しそうな表情を見た丸太は、休部となっていた天文部を復活させることを決意する。

 

本作は、オジロマコトさんのコミックを実写映画化し、『ラストレター』の森七菜さんと『MOTHER マザー』の奥平大兼さんが主演を務めた。『マチネの終わりに』の桜井ユキさん、『佐々木、イン、マイマイン」の萩原みのりさんが共演し、『東南角部屋二階の女』の池田千尋監督がメガホンをとり、『東京リベンジャーズ』シリーズの脚本家である高橋泉さんと池田監督が共同で脚本を手がけた。

 

©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

 

映画『君は放課後インソムニア』は、6月23日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や七条のT・ジョイ京都、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランド等で公開。

不眠症(インソムニア)は、入眠障害(寝つきが悪い)や中途覚醒(眠りが浅く途中で何度も目が覚める)や早朝覚醒(早朝に目覚めて二度寝ができない)等の睡眠問題を抱えてしまい、日中に倦怠感や意欲低下、集中力低下や食欲低下等の不調が出現する病気である。不眠症を引き起こしてしまう原因は人それぞれ。他人に容易に明かしたく病であるが、ふとしたきっかけで出会った相手が同じ症状があるなら、2人だけの秘密になり、愛おしさを感じられるもの。そんな2人の秘密基地となった学校の天文台を守るためなら、天文部の活動を果敢に取り組んでいく姿は応援したくなる。

 

原作者であるオジロマコトさんは、『カテキン』、『富士山さんは思春期』、『猫のお寺の知恩さん』等で思春期の男子目線で描く日常系作品が多い。本作の場合、不眠症を抱えているため、陰の部分があるが、純粋無垢であどけない一面がある主人公らが印象的だ。そんな2人に奥平大兼さんと森七菜さんがピッタリとハマっており、青春映画としての瑞々しさに溢れている。ストーリーが展開していく中で、2人は不眠症となってしまった由縁に対峙しなければならない事態に追い込まれてしまうが、決して重い空気感が漂うだけの作品には仕上がっていない。これは、脚本を担う1人である高橋泉さんによる絶妙な塩梅にしているところが大きいように感じる。ひと夏の思い出に残るような青春の出来事を観ている気分になれる作品だ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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