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内気で繊細なゲームデザイナーが原因不明のパニック発作を発症し、思いもよらぬ怪物を生み出してしまう『マンティコア 怪物』がいよいよ劇場公開!

2024年4月16日

©Aqui y Alli Films, Bteam Prods, Magnetica Cine, 34T Cinema y Punto

 

ある秘密を抱え、パニック発作に悩むゲームデザイナーの青年が、ミステリアスな女性にひかれていく『マンティコア 怪物』が4月19日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『マンティコア 怪物』は、ゲームデザイナーの青年が思いもよらない“怪物”を作り出してしまう姿を独創的なストーリーと予測不能の展開で描き、人間の心の闇に踏み込んだアンチモラル・ロマンス。空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーの内気な青年フリアンは、同僚の誕生日パーティで美術史を学ぶ女性ディアナと出会い、聡明でミステリアスな彼女にひかれていく。その一方で、フリアンは隣人の少年を火事から救ったことをきっかけに、謎のパニック発作に悩まされるように。やがてフリアンが抱えるある秘密が、思わぬ怪物を生み出してしまう。

 

本作は、2014年の劇場デビュー作『マジカル・ガール』で第62回サン・セバスチャン国際映画祭グランプリ&監督賞を受賞したスペインの鬼才カルロス・ベルムトが手掛けた。主人公フリアン役として『SEVENTEEN セブンティーン』のナチョ・サンチェスが出演している。

 

©Aqui y Alli Films, Bteam Prods, Magnetica Cine, 34T Cinema y Punto

 

映画『マンティコア 怪物』は、4月19日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や心斎橋のシネマート心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

『マンティコア』というタイトルの意味が明かされる場面が素晴らしい。人の顔をした”けだもの”、異形の怪物が持つ禍々しさに込められた題名の意味、回収される瞬間の演出と溜められたフラストレーション。見事な大オチだ。そういうことか!と戦慄した。

 

ヒロインのディアナは、ショートカットが似合う落ち着いた雰囲気の魅力的な女性。彼女の名前が示すように、月の光のような穏やかさだ。コミュニケーション障碍ぎみな主人公フリアンにも分け隔てなく接していく。むしろ初対面からほんのり惹かれ合っている様子があり、序盤は、あたたかいラブストーリーさえ予感させる。それだけに、「うわぁ、そうくるかー!」という展開に驚愕してしまった。「そっちか!怪物ってそういうことか!」と声をあげた。予告では、この「闇」に一切触れていないのも上手い。カルロス・ベルムト監督なのだから、爽やかなハッピー展開が待っているはずがないのは分かっていたはずなのに。油断したこちらの敗北である。『マジカル・ガール』は2014年製作の作品なので、あの衝撃からもう10年経ったというのが信じられない。

 

しかし、物語の結末は、これでOKなのか?一周廻ってむしろハッピーエンドなのか?これで良しとする、ということだろうか。月の女神ディアーナは魔獣を仕留める狩りの神でもあった…と気づかされながら、脱力してラストシーンを見守っていた。後味はまったく良くないのに、観賞した満足感は高い。見逃し厳禁なシーンである。沢山の作品を毎年鑑賞している中で、時折このような作品を突き付けられるのだから、映画ファンにとっては楽しさが果てしないのだった。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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