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天才調香師が崖っぷち運転手と出会い再起目指す『パリの調香師 しあわせの香りを探して』がいよいよ劇場公開!

2020年12月22日

© LES FILMS VELVET – FRANCE 3 CINÉMA

 

スランプにより嗅覚を失った女性調香師の苦悩と、再起をかけた挑戦を描く『パリの調香師 しあわせの香りを探して』が2021年1月15日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』は、挫折した天才調香師が人生崖っぷちな運転手との交流を通して再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。世界中のトップメゾンの香水を手がけてきた天才調香師アンヌ。しかし4年前、仕事へのプレッシャーと忙しさから嗅覚障害になり、地位も名声も失ってしまう。嗅覚が戻った現在は、なじみのエージェントから紹介される地味な仕事だけを引き受け、パリの高級アパルトマンでひっそりと暮らしていた。そんな彼女に運転手として雇われたのは、離婚して娘の親権を奪われそうな上に仕事も失いかけていたギヨーム。彼はわがままなアンヌに振り回されながらも正面から向き合い、彼女の心を少しずつ開いていく。ギヨームと一緒に仕事をこなすうちに、新しい香水を作りたいと再起への思いを強くするアンヌだったが…

 

本作では、天才調香師のアンヌ役を『ヴィオレット─ある作家の肖像─』のエマニュエル・ドゥヴォスが熱演。ギヨームを『スクールズ・アウト』のグレゴリー・モンテルが演じ、グレゴリー・マーニュが監督を務めた。なお、フランスのトップブランド“ディオール“が撮影協力し、“エルメス“の専属調香師であるクリスティン・ナーゲルが協力。

 

© LES FILMS VELVET – FRANCE 3 CINÉMA

 

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』は、2021年1月15日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、1月29日(金)より京都・烏丸の京都シネマと神戸・三宮のシネ・リーブル神戸などをはじめ全国の劇場で公開。

解雇される一歩手前の男性が一人 、真面目だが、運の悪い主人公ギヨームはあと一点減点されたらドライバーとしての職を失うところまで追い詰められていた。おまけに親権をめぐって元妻との裁判も進行している。そんな先行きの見えない日常に、新しい客としてアンヌが彼の前に現れた。アンヌの態度は酷く失礼でギヨームは驚きを隠せない。だが、なぜか毎回アンヌに指名され、少しずつだが彼女がどういう人間なのか理解をしていくことになる。

 

本作は男女が邂逅する映画でありながら、二人の信頼関係を築いていく様子が丁寧に描かれていく。互いが少しずつ相手へ影響されていく描写も愛おしい。不必要なカットは出てこず、脚本に十分信頼が持てる。職業映画としての側面も捉えているので、普段知ることのできない「調香師」がどういう仕事なのか垣間見れた。アンヌがギヨームに説明する”香り”についての考え方、人々が香りに対して持っている印象に耳をすませると自分が日々嗅いでいる香りについて思いを馳せたくなる。伏線の回収などもさりげなく、構成がよく練られているため、筆者は自然と映画を見入っていた。原発事故をテーマにした「Le nuage(ル・ヌアージュ) 」で素晴らしい声優を務めたエマニュエル・ドゥヴォスの最新映画を拝見できて、筆者は感激である。声が魅力的で、しなやかな演技を劇場で是非、堪能してほしい。

from君山

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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