90代のセックスセラピストの人生を追ったドキュメンタリー『おしえて!ドクター・ルース』がいよいよ関西の劇場でも公開!
90歳になっても現役の著名セックスセラピスト、ドクター・ルースの波瀾万丈の人生をテーマにしたドキュメンタリー『おしえて!ドクター・ルース』が9月20日(金)より関西の劇場でも公開される。
映画『おしえて!ドクター・ルース』は、90歳で現役のセックス・セラピストとして活躍するドクター・ルースことルース・ウェストハイマーを追ったドキュメンタリー。1981年、ニューヨークのラジオ局で放送開始されたトーク番組で誰にも相談できない性の悩みを明快に解決するドクター・ルースのチャーミングなキャラクターはたちまち評判を呼び、1984年にスタートした全国ネットのテレビ番組は一大ブームを巻き起こした。性の話題はまだタブーだった時代に、彼女は人びとのエイズへの偏見をなくすために立ち上がり、中絶問題では女性の権利向上をバックアップし、LGBTQの人びとに寄り添いつづけてきた。
ドイツで生まれ、幼い頃に家族をホロコーストで失い、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動したドラマチックな経歴を持ちながら、いつの時代も自分らしく生き、常に笑顔で前を向いて生きてきた彼女のドラマチックな人生に迫っていく。監督は『ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判』などのドキュメンタリーを手がけたライアン・ホワイトが担う。
映画『おしえて!ドクター・ルース』は、9月20日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、京都・三条のMOVIX京都、10月11日(金)より、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。
性の悩みについて明るく語ってくれる、可愛いお婆ちゃん。彼女のセックス相談番組の爆笑映像から始まって、そこから彼女の壮絶な人生が語られる。
とても辛い数々の体験を経て、「だからこそ」とポジティブな行動の原動力として支えに変えて生きてきたルース。なぜ学ぶのか、なぜ弱い者たちを助けようとするのか、なぜ泣かないのか。その力強い姿に深い敬意を抱く。ドキュメンタリーとしての精度も非常に高く、ルースの激動の人生を辿りながら、20世紀末のアメリカがくぐってきた問題、中絶論争やHIVとエイズについての歴史も知ることができる。
下ネタトークのドキュメンタリーならパスしようと思っている方がもしいたら、ぜひ観ていただきたい。名言しかないドクター・ルースの言葉に、明日からの人生を乗り越えていくための勇気をもらえるはずだ。
fromNZ2.0@エヌゼット
- キネ坊主
- 映画ライター
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- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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