ナチスから隠れベルリンで生き抜いたユダヤ人達を描く『ヒトラーを欺いた黄色い星』がいよいよ劇場公開!
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第2次世界大戦下、ナチス・ドイツの迫害をかいくぐり、ベルリン各地に潜伏して生き延びたユダヤ人の実話を基に描く戦争ドラマ『ヒトラーを欺いた黄色い星』が7月28日(土)より劇場公開される。
本作は、クラウス・レーフレが監督と脚本を担当。マックス・マウフ、アリス・ドワイヤー、ルビー・O・フィー、アーロン・アルタラスがキャストに名を連ねた。
映画『ヒトラーを欺いた黄色い星』は、ナチス政権下のベルリンで終戦まで生き延びた約1500人のユダヤ人の実話を、実際の生還者の証言を交えながら映画化。1943年6月19日、ナチスの宣伝相ゲッベルスは、首都ベルリンからユダヤ人を一掃したと宣言。しかし実際は約7000人のユダヤ人がベルリン各地に潜伏しており、そのうち約1500人が終戦まで生き延びた。運良く収容所行きを免れ、ドイツ人兵士に成りすましてベルリン市内の空室を転々としていたツィオマは、ユダヤ人を救うための身分証偽造を行う。戦争未亡人を装って映画館に出かけたルートは、ドイツ国防軍の将校にメイドとして雇われる。16歳の少年オイゲンは、ヒトラー青少年団の制服を着て身元を偽りながら、反ナチスのビラ作りに協力する。極限状態の中で彼らがどのようにして住居や食料を確保し、ゲシュタポや密告者の監視の目をすり抜けたのか、歴史の知られざる真実を描き出す…
映画『ヒトラーを欺いた黄色い星』は、7月28日(土)より、大阪・梅田のテアトル梅田で公開。また、8月4日(土)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸と京都・烏丸の京都シネマでも公開。
本作は、実際に生還したユダヤ人の証言映像と合わせて構成されており、ドキュメンタリーとドラマとの融合的な作品となっている。戦後70年を経て、こういった事実が公言され映画にもなって世界に知られることを心から喜びたい。ドイツ人の中にもナチス・ドイツの体制に反発する者はいくらでもおり、ユダヤ人に協力する者がいると思えば、自らの命を懸けてスパイにならざるを得なかったするユダヤ人も実際にいた。現代から見れば、とんでもないカオスが状況がドイツ含め世界で起きていたと伝わってくる。今後、ナチス・ドイツに関する作品は作られていくだろうが、欠かさずに見て、映画からも歴史を学んでいきたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
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