閉鎖的なアメリカの片隅の世界を鋭く描き出す！注目の脚本家テイラー・シェリダンの初監督作品『ウインド・リバー』いよいよロードショー！
(C)2016 WIND RIVER PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
ネイティブアメリカンが追いやられた雪深い土地ウインド・リバーを舞台とするクライムサスペンス『ウインド・リバー』がいよいよ７月２７日（金）よりロードショーされる。
本作は、アメリカの辺境を舞台に現代社会が抱える問題や現実をあぶりだした『ボーダーライン』『最後の追跡』で、２年連続アカデミー賞にノミネートされた脚本家テイラー・シェリダンさんの監督デビュー作。主演は『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーと、『アベンジャーズ』シリーズのエリザベス・オルセンが務める。
映画『ウインド・リバー』は、辺境の地で起こる事件を描いたクライムサスペンス。ネイティブアメリカンが追いやられたワイオミング州の雪深い土地であるウィンド・リバーで、女性の遺体が発見された。ＦＢＩの新人捜査官ジェーン・バナーが現地に派遣されるが、不安定な気候や慣れない雪山に捜査は難航。遺体の第一発見者である地元のベテランハンター、コリー・ランバートに協力を求め、共に事件の真相を追うが……
映画『ウインド・リバー』は、７月２７日（金）より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田ほか全国ロードショー。
(C)2016 WIND RIVER PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
本作のチラシやポスターをよく見かけるようになった時、まさかこの作品がこのような展開になるとは思ってもいなった。アメリカ映画によくあるサスペンスかと思っていたら、米国史の裏側を抉り取るような意味のある作品として出来上がっている。事件の真相を追い求めることだけが本作の醍醐味ではない。実際に起こった事件に対し、なぜ発生してしまったのか？その理由を突き詰めていくと、アメリカ社会の闇が見え隠れし、起こるべくして起きてしまった事件だと勘の良い人は気づくだろう。その後に繰り広げられる会話を目にした時、アメリカのルーツを知ることが出来る。緊迫のサスペンスムービーでありながら、深く観る者に真実とは何かを問いかけてくる、テイラー・シェリダン監督による渾身の一作となった。
Related Posts
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします！
