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“モードの反逆児”アレキサンダー・マックイーンを追ったドキュメンタリー『マックイーン:モードの反逆児』がいよいよ劇場公開!

2019年4月4日

(C)Salon Galahad Ltd 2018

 

デヴィッド・ボウイをはじめレディー・ガガやキャサリン妃にも愛されたアレキサンダー・マックイーンの人生を映し出すドキュメンタリー『マックイーン:モードの反逆児』が、4月5日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『マックイーン:モードの反逆児』は、デビッド・ボウイやレディー・ガガといったアーティストをはじめ、キャサリン妃にも愛されたファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンのドラマティックな生涯を追ったドキュメンタリー。1969年にロンドンの労働者階級に生まれ、23歳で失業保険を資金にファッションデザイナーとしてデビューしたマックイーンは、27歳の若さでジバンシィのデザイナーに大抜擢される。自身のブランドで展開した過激なショーから「モードの反逆児」と呼ばれる一方、ボウイやガガなどの衣装、ビョークのMV監督、プーマやティム・バートンとのコラボなど精力的に活動を展開し、34歳で大英帝国勲章を授与される。しかし、成功の絶頂の中で2010年に40歳の若さで自ら命を断ってしまう。マックイーンの波乱に満ちた人生を友人や家族たちのインタビュー、発掘されたファッションアーカイブなどから迫っていく…

 

本作は、友人や家族たちへのインタビューをはじめ、貴重なファッションアーカイブなどを通じて、その華麗なる人生や知られざる素顔に迫った。『エッジ・オブ・スピード』のイアン・ボノートと『オネーギンの恋文』の脚本を手がけたピーター・エテッドギーが監督を務める。また、彼の友人だったマイケル・ナイマンの劇伴が本作を彩っていく。

 

映画『マックイーン:モードの反逆児』は、4月5日(金)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸をはじめ、全国の劇場で公開。

ドキュメンタリーを観ていることを忘れるほどドラマチックな人生だった。

 

マックイーンを取り巻く人達のインタビュー・過去の映像・本人の姿を挟みながら映画は進む。特に圧倒的に目を惹いたのがマックイーンの作り出すショーの映像だ。

 

「僕のショーは私的なものなんだ」この言葉通り、ショーはマックイーンがその時々に興味を抱いた題材が反映されている。それらは、切り裂きジャックといった実在の出来事から、マックイーンが想像する非現実の世界まで広範囲に及ぶ。そして、最も印象的だったのがウィトキンの写真に影響を受けたショーだ。ファッションショーが、こんなにショッキングなものだとは知らなかった。包帯を巻いたモデルたちがおぼつかない足取りで歩く。服の一部が落ちる。マジックミラーの仕掛けでモデルから観客は見えない。ファッションショーに登場するモデルには到底見えなかった。それと同時にこんなに不安定なものの中にも美しさが存在することに感動した。最後に、ウィトキンの写真をオマージュした女性の登場でショーは締められる。太った女に集る蛾。このイメージをファッションに持ち込んだマックイーンはやはり反逆児だといえるだろう。けれど、少しぽっちゃりした体型にラフな格好で軽口を叩くマックイーンの姿は大きな子供のようで、反逆児の名からは程遠い姿に見えた。

 

そのマックイーンが作り出す世界。実際に見ることは叶わなかったが、映画という形で見ることができて本当に良かった、と感じる。天才って本当に居るんだなあ、としみじみした。

fromマツコ

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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