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人生をやり直したい少年の姿を描く『ミックスモダン』が関西の劇場でも公開!

2026年3月3日

元受刑者や少年院出身者の社会復帰を支援する“職親プロジェクト”に携わる人々の姿に着想を得て、元従業員による事件で誹謗中傷に悩まされながらも、社会復帰の支援を続ける夫婦を描く『ミックスモダン』が3月7日(土)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『ミックスモダン』は、罪を犯すことでしか自分を感じられなかった少年が、お好み焼き屋を営む夫婦との出会いを通して生きる意味を見つめていく姿を描いたヒューマンドラマ。お好み焼き屋を営む木内博之と園子の夫婦は、元受刑者や少年院出身者を雇用し社会復帰の手助けをしているが、1年前に元従業員が事件を起こして以来、SNSでの誹謗中傷に悩まされていた。少年院での面接で18歳の西村勇人と出会った木内夫妻は、「人生をやり直したい」と訴える彼を新入社員として採用する。勇人は真面目に働きはじめるが、ある出来事をきっかけに再び昔の仲間と連絡を取るようになり、クラブで出会ったダンサーのユキハに強くひかれていく。

 

本作は、『あの夏、いちばん静かな海。』等に俳優として出演した藤原稔三さんが監督・脚本を手がけ、実際に刑務所や少年院出身者の雇用支援を行う大阪のお好み焼き店をはじめ多様な現場で取材を重ね、藤原監督自身の経験も盛り込みながら脚本を執筆。本作が初主演となる井戸大輝さんが勇人役、藤原監督が博之役、『審判』の常石梨乃さんが園子役を務め、藤田朋子さん、川平慈英さんが共演。2025年の第75回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品された。

 

 

映画『ミックスモダン』は、3月7日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場、3月27日(金)より京都・出町柳の出町座で公開。

年々、過ちに対する厳しさが強まっている、と感じる。法で裁かれるような行いをしたからには、それ相応の反応をされても仕方ない。問題行動を起こさなかった人からすれば、自分勝手に生きた報いを受けるべきだ、と思ってしまうのだろう。それでも、過剰なのでは?と思うことは多々ある。皆に余裕がないから、見極める時間等ないのだろうけど、それが悪循環を産んでいるような気もする。

 

決して、人のせいにしていいわけではないけれど、生育環境があまり良くない場合、その現実から目を背ける逃避として、悪の道に進んでしまう少年少女もいるのではないだろうか。本作の主人公である勇人は、虐待を受けてきた過去を語るが、それを笑いごとのように話す姿を見ても、逃避のように感じる。だからといって、犯罪は自分のせい。だけど、見捨てていいものでもない。

 

もう1人の主人公と云ってもいい木内は、そんな彼らや彼女らを見捨てないために、協力雇用主として自ら営むお好み焼き屋に招いて社会復帰の手助けをする。自身も似たような過去を持つ木内は、常に見守るような姿勢で指導や監督を行う。

 

勇人はまだまだ人間としては未成熟で、真面目に働いていたかと思えば、ふとした瞬間に闇に飲み込まれてしまう。そんな彼ですら見捨てることはなく、厳しい目で見つめる木内。全員が木内や木内の恩人のようには出来ないかもしれない。でも、社会から排除するような世の中ではあってほしくない。沢山の我慢が必要かもしれないけど、その我慢がよりよい社会に繋がるのではないだろうか。

fromブライトマン

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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