カンフー×メタルに魅入られた青年を描く『エストニアの聖なるカンフーマスター』がいよいよ劇場公開！
©Homeless Bob Production / White Picture / Neda Film / Helsinki Filmi
ポップカルチャーを禁じるソ連占領下のエストニアで、カンフーとメタルに魅了された青年が我が道を進んでいく『エストニアの聖なるカンフーマスター』が１０月４日（金）より全国の劇場で公開される。
映画『エストニアの聖なるカンフーマスター』は、ポップカルチャーが禁じられたソ連占領下のエストニアを舞台に、カンフーとロックバンドのブラック・サバスに魅入られた青年の奮闘をカラフルでレトロな映像で描き出す奇想天外な青春コメディ。国境警備の任務にあたっていた青年ラファエルの前に、３人のカンフーの達人が現れる。革ジャンに身を包んでラジカセでメタルを鳴らしながら宙を舞う彼らによって、警備隊は壊滅状態に陥ってしまう。奇跡的に生き延びたラファエルは、それ以来、国内で禁じられているブラック・サバスの音楽やカンフーに夢中になる。ある日、ラファエルは偶然通りかかった山奥の修道院で、見たことのないカンフーを扱う僧侶達に出会い、弟子入りを志願するが…
本作は、『ノベンバー』で注目を集めたエストニアの奇才ライナル・サルネットが監督・脚本を手がけている。エストニアの個性派俳優ウルセル・ティルクが主人公ラファエルを演じ、『Firebird ファイアバード』のエステル・クントゥが共演。大阪を拠点に国内外で活躍する音楽家の日野浩志郎さんが音楽を手がけた。
©Homeless Bob Production / White Picture / Neda Film / Helsinki Filmi
映画『エストニアの聖なるカンフーマスター』は、１０月４日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のシネマート心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。
『ノベンバー』のライナル・サルネット監督なので、不思議なファンタジー要素のあるカンフー映画なのかな、と観始めてみると…これは何を見せられているんだろう？？と思いながら観続けてしまった…！気づけば自分の感性がハマっているかもしれない、と次第に思ってしまう作品である。冒頭から、革ジャンに身を包んでラジカセでメタルを鳴らしながら宙を舞う３人のカンフーの達人が現れるので、これは映画内映画なのかな、と錯覚してしまう程の不思議な作品だ。だが、そんな３人に魅了されたのが本作の主人公だ。この世界には、どこの国でもブルース・リーが好きでカンフーを愛している者がいるのだろうか。そして、国に禁じられているようなブラック・メタルにも夢中になり、ブラック・サバスとカンフーという相容れない要素がリンクした後に修行に出る…一体どんな話だ！？だが、そんな彼が魅了してしまうのがカンフーを修行している僧侶だ…ってどんなストーリーだ！？と何度も言いたくなるが、ここからはブラック・メタルなカンフーマスター頂上決戦として上り詰めていくしかない。突き詰めた先に気づかされるのは、意外にも青春恋愛物語…かもしれない、否、違うかもしれないな。まさに奇想天外な作品、あなたにハマってみる勇気はあるか！？
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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