2人の花嫁が満員列車の中で取り違えられてしまう『花嫁はどこへ?』がいよいよ劇場公開!
©Aamir Khan Films LLP 2024
取り違えられたふたりの花嫁が、旅を通して新たな価値観と可能性を手に入れる様を、インドの風物詩と共に描く『花嫁はどこへ?』が10月4日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『花嫁はどこへ?』は、ひょんなことから取り違えられた2人の花嫁の思いがけない人生の行方を描いたヒューマンドラマ。大安吉日のインド。育ちも性格も全く異なる2人の女性プールとジャヤは、それぞれの花婿の家へ向かう途中で、同じ満員列車に乗り合わせる。しかし2人とも赤いベールで顔が隠れていたため知らぬ間に入れ替わり、そのまま別の嫁ぎ先に連れて行かれてしまう。予期せぬ旅を通して新しい価値観と可能性に気づいたプールとジャヤは、周囲の人々をも笑顔にしながら、生まれて初めて自分自身の手で人生を切りひらいていく。
本作では、インドの人気俳優アミール・カーンが製作を手がけ、インフルエンサーとしても注目される俳優ニターンシー・ゴーエルがプール、本作が映画初主演となるプラティバー・ランターがジャヤを演じた。アミール・カーンの元妻で『ムンバイ・ダイアリーズ』等で知られるキラン・ラオ監督がメガホンをとり、豊かな大自然とインドの魅力たっぷりに描き出す。
©Aamir Khan Films LLP 2024
映画『花嫁はどこへ?』は、10月4日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際で公開。
同じような赤いベールで顔が隠れていた2人の花嫁が取り違えられることってあるの!?あくまでこの映画はフィクションだけれども、本作を観ていると、実際にこんなことがあったのかもしれない!?と思ってしまう…
1組は、純朴な青年と箱入り娘で世間をあまり知らなそうな女性。もう1組は、なんだかそれぞれに訳アリな雰囲気を醸し出す男女。1人の花嫁は取り違えられた相手の自宅に居座り、なんだか企んでいそう。もう1人の花嫁は駅で留まることにした。2人の花嫁が置かれた環境は違えど、インドの社会における女性の在り方について否が応でも対峙せざるを得ない。だが、インドにおいても、捨てる神あれば拾う神あり。意外なところにきっかけがあり、つながっていくこともあるわけだ。インドは未だに男女差別が根強く残っており、特に既婚女性の地位は低く見られがちである。この2人のような女性が実際に多く存在しているはず。本作のようなヒューマンドラマが描かれていくことは特に意義深く、ダンスだけではないインド映画の多様性がもっと知られてほしいと願うばかりだ。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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