“レゲエの神様”と称されるボブ・マーリーの波瀾万丈な人生を描く『ボブ・マーリー:ONE LOVE』がいよいよ劇場公開!
©2023 PARAMOUNT PICTURES
白人と黒人の間に生まれたボブが、政治情勢などに翻弄されながらも音楽で成功した人生を辿る『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が5月17日(金)より全国公開される。
映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』は、ジャマイカが生んだ伝説のレゲエミュージシャンであるボブ・マーリーの波乱万丈な人生を映画化した音楽伝記ドラマ。1976年、カリブ海の小国ジャマイカは独立後の混乱から政情が安定せず、2大政党が対立していた。30歳にして国民的アーティストとなったボブ・マーリーは、その人気を利用しようとする政治闘争に巻き込まれ、同年12月3日に暗殺未遂事件に遭う。2日後、マーリーは怪我をおして「スマイル・ジャマイカ・コンサート」に出演した後、身の安全のためロンドンへ逃れる。名盤「エクソダス」の発表やヨーロッパツアーを経て、世界的スターの階段を駆け上がっていくマーリーだったが、その一方で母国ジャマイカの政情はさらに不安定となり、内戦の危機が迫っていた。
本作では、『あの夜、マイアミで』のキングズリー・ベン=アディルがボブ・マーリー役で主演を務め、『キャプテン・マーベル』のラシャーナ・リンチが妻リタを演じた。『ドリームプラン』のレイナルド・マーカス・グリーンが監督を務め、プロデューサーにはボブ・マーリーの妻リタ、息子ジギー、娘セデラが名を連ねた。
©2023 PARAMOUNT PICTURES
映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』は、5月17日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマやT・ジョイ梅田、難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
2012年に劇場公開された『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』は、ボブ・マーリーの全てを解き明かすドキュメンタリー作品。今や神格化されている彼の波乱の人生を、バンドメンバーや家族、友人たちのインタビュー等と共に映し出し、その素顔に迫っていった。ボブ・マーリー財団公認のオフィシャルドキュメンタリーとして、客観的にボブ・マーリーを映し出すと共に、音楽は世界を変えることができる、というメッセージが込められた作品である。そして、今作は、ボブ・マーリーの家族がプロデューサーとなっており、家族こそ分かり得る内容も含まれ、ボブ・マーリーの内省的な一面に寄り添った伝記作品になっていた。独立後のジャマイカで、政治的対立に巻き込まれ、暗殺未遂事件に遭ったことをきっかけに、ロンドンに逃れ、「エクソダス」の発表やヨーロッパツアーを行っていく。危険から逃れ、順風満帆のように見えたボブ・マーリーだが、その裏側では、絶えず葛藤を抱えていた。ステージの上では、対立を嫌い平和を願う為にレゲエ・ミュージックを披露しているように思っていたが、ステージを降りれば、あくまで1人の人間である。様々な壁を乗り越えた後だからこそ、『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』に映し出された奇跡がある、と気づかされた。まさに、ボブ・マーリーについて本当に理解したい人にこそ観てほしい一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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